仲介手数料無料・半額など割引サービスのデメリットやトラブルを解説します!
「仲介手数料無料」「仲介手数料半額」というサービスを皆さまはどう思いますか?残念ながら…「怪しい!」「裏がある!」「騙される!」と疑って身構えてしまいますよね(汗)
ゆめ部長はずっと仲介手数料割引サービスを行っているので、「怪しくありません!大丈夫です!!」と言い切りたいところですけど、ホンネは「怪しいと思った方がイイ」と思っています。
どんな部分を怪しめばいいのか…わからない人が多いでしょうから、この記事では、仲介手数料の割引サービスの裏側をコッソリお話することでデメリットをわかりやすく解説したいと思います。また、同業の不動産屋さんや、お客さまから聞いたトラブルなども紹介しますので、利用を検討しているのであれば最後まで読んでみてください!
不動産業界15年・宅建マイスター・2級FP技能士の「ゆめ部長」が心を込めて記事を執筆します!それでは、さっそく目次のチェックからいってみましょう~
仲介手数料の基礎知識
仲介手数料割引サービスが、良いのか・悪いのかを考えるためには、まず、仲介手数料に関する基礎知識がなければお話ができません。
このWebページでは、仲介手数料に関してしつこいほど解説していますので、ここでは簡単な解説だけしておきます。詳細は下記の参考記事で勉強してみてくださいね!
基礎知識があれば、飛ばして次の項目に進んでください。
仲介手数料の基礎知識…
■「成約価格×3%+6万円」は法律で定められた「上限」
■ 仲介手数料は上限を超えなければ無料でもOK
■ 仲介手数料には10%の消費税が課税される
つまり、
「仲介手数料無料」はOK
「仲介手数料半額」もOK
「仲介手数料25%OFF」だってOK
「仲介手数料3%(税込)」もちろん問題なし
東京23区+周辺エリアで働くゆめ部長の考え…
1取引で成約価格×1.5%は厳しい…
1取引で成約価格×6%+12万円は高すぎ!
大手に仲介を依頼するなら、仲介手数料に保険料が含まれていると考えて、値引き交渉はするべきではありません。大手はブランド維持のために莫大な経費を投資していますからね。
具体的な金額を見てみよう!
【仲介手数料・上限】
成約価格2,000万円 … 726,000円(税込)
成約価格4,000万円 … 1,386,000円(税込)
成約価格6,000万円 … 2,046,000円(税込)
両手仲介なら2倍!!!
【仲介手数料・半額】
成約価格2,000万円 … 363,000円(税込)
成約価格4,000万円 … 726,000円(税込)
成約価格6,000万円 … 1,023,000円(税込)
参考知識…
なぜ、仲介手数料の割引をするの?
仲介手数料の割引をする理由。
それは … ズバリ! 「集客するため」です。
不動産仲介業は、人が所有している不動産売買を成立させることで仲介手数料という報酬を受け取ることができる仕事です。つまり、在庫を持つ必要がなく、自己資金が少なくても開業できてしまいます。また、難しい資格がいらないのも大きいでしょうね。
参入障壁が低く一獲千金を狙える。そんな業界のため、たくさんの不動産屋さんが乱立してしまっています。
コンビニよりも多くの不動産屋さんがあれば、当然、競争が激しくなりますよね。
そこで、仲介手数料を値引きすることで、お客さまからのお問い合わせをGETしようと考える会社が出てくるわけです。
ちなみにですけど。
ゆめ部長は、お客さまからのお問い合わせを増やすためだけに、仲介手数料の割引サービスを行っているわけではありません。
割引サービスを始めたのは、そもそも、不動産価格が高い東京23区で仕事をするのであれば、「成約価格×3%」という設定が高すぎると思っているからです。
なぜ、仲介手数料の割引ができるの?
先ほども説明した通り、東京23区であれば、仲介手数料は高すぎます。
ちょっと裏側をお話すると…
不動産仲介業が儲かることに目をつけ、IT業界・広告業界が不動産仲介会社向けの高額サービスを販売しているので利益はだいぶ減ります。
suumoなどのポータルサイトは広告掲載料がものすごく高いですし、Googleのリスティング広告もかなり高騰しています。バーチャルオープンハウス制作なども悩ましい金額なんですよ。
まぁ、不動産屋さんだけが儲かっているわけではない!というお話です。ゆめ部長は、正直、不動産屋さんは他の業界に食い物にされているような気がして仕方ありません。弱みを晒した自分たちが悪いんですけど…。
脱線したので話を戻します。
仲介手数料は割引できる余地があることはわかりましたね。それなら、次のような工夫をすれば、企業努力での値下げは可能になります。
■ ターミナル駅に事務所をおかない
■ 駅近・路面店に店舗を出さない
■ 費用がかかるオシャレ店舗にしない
■ 高級車での案内サービスをやめる
■ ムダな広告費を削減する
■ ベテランを集めて業務を効率を上げる
■ いらない管理職をつくらない
などなど。
ゆめ部長が考えている経費削減は次の通りです!
■ このWebページで集客⇒広告費大幅ダウン
■ 店舗は急行が停車しない駅・空中店舗
■ ベテランのエージェントを80%にする
■ 業務の効率化・細分化
他には、セミナー開催・電子書籍出版・Youtube・オンラインサロンなどを利用して、ゆめ部長をブランディング化していく予定です。「ゆめ部長・ゆめ部長の会社にお願いしたい!」と言ってもらえれば、広告費をかけなくても集客できちゃいますからね。
仲介手数料割引サービスのデメリット
仲介手数料が値引きできる理由はわかりましたね。
上記の「割引できる理由」を読むと、
■ 店舗に行くのが少しメンドウ
■ オシャレな店舗で契約できない
■ 高級車の送迎サービスがない
こんなデメリットなら「別にOK。受け入れるよ!」と思ったかもしれませんね。しかし、本当のデメリットはもっと重いものです。
実は…「仲介手数料無料」「仲介手数料半額」サービスを打ち出す不動産屋さんは、集客ができなくて…とか、仕事がないから仕方なく…という会社が圧倒的に多いと言えます。
たとえば…
■ 賃貸だけだと売上が少ないな…売買仲介をやろう。
■ 建売が不調だから一時的に売買仲介をやろう。
■ このままじゃ倒産だ。手数料安いなら客が来るだろ。
つまり、不動産売買の仲介を専門にしていない会社、仕事ができなくて倒産しそうな会社が、やむを得ずに行っていることがあるんです!
こんな会社に仲介を依頼したら…
そりゃあ、大変なことになりますよね。
というわけで、デメリットをまとめます。
デメリット1…
不動産売買仲介のプロじゃない!シロウトに近い不動産屋さんが担当者になるリスクがあります。今の不動産仲介は本当に難しいですから、3年程度の経験ではシロウトとあまり変わりません。
デメリット2…
「手数料安いなら客が来るだろ。」こんな横柄な不動産屋が丁寧なサポートをするわけがありません!雑な仕事をされるリスクがあります。下手をすると「仲介手数料安いんだから文句言うなよ。」なんて言われることも…。
デメリット3…
結局損をする可能性がある!売買仲介を専門にしていないと、税金の軽減や還付の説明、住宅ローンの金利や銀行事務手数料の提案、価格交渉のアドバイスなどができるわけがありません。安くなった仲介手数料より大きな損失を被るかも…?
デメリット4…
仲介手数料無料・半額の会社で働いた経験から言いますと、正直、忙しすぎて身体が持たないですし、給料も決して高くありませんでした。人財の確保が難しくなるということは…サービスの質は期待しづらいでしょうね。
企業理念、戦略、戦術があり、十分な知識と経験がないと、仲介手数料の割引サービスを成立させるのは難しいと思います。
仲介手数料割引サービスのトラブル
不動産仲介業は高額な商品を取り扱うわけですから、もともと、トラブルが多い仕事だと言えます。それにしても、「それはダメでしょ…」と感じたお話を紹介します。
トラブル1…
仲介手数料は無料だったけど他の費用を請求された!「契約書類作成費用」「住宅ローン代行手数料」などを10万円~30万円も請求するそうです。契約書作成・住宅ローン代行は仲介手数料に含まれるサービスですから、これでは「仲介手数料無料」とは言えませんね。
トラブル2…
価格交渉を全くしてくれなかった。契約が終わった後、別の不動産屋さんから「その物件は200万円交渉できたのに…」と教えられたそうです。仲介手数料を3%支払って200万円値引きしてもらった方が80万円も安かったなんて…ショックすぎます。
トラブル3…
売買契約が終わってから何もしてくれなかった。住宅ローンの審査・手続きは全部自分で行い、司法書士に必要な書類を確認して…。引渡日の前日になっても担当者から連絡が来ることはなかったそうです。
こんなトラブルがあるということは、おそらくですけど、バックマージンがたくさんもらえるように、火災保険・リフォーム・司法書士などを紹介されたんじゃないかと思います。
仲介手数料を安くした分、他のところで利益を出そうとするあたり「アパマンショップのスプレー爆発事件」みたいでイヤだなぁ。
最後に…
仲介手数料「無料・半額」などの割引サービスの注意点を解説しましたけど、良心的な不動産屋さんもいますからね。自分の目でしっかり見極めてください。
■ 不動産会社
■ エージェント(営業マン・担当者)
この2つをチェックするのが良いと思います。
不動産会社はWebページ・SNSなどで情報をキャッチしましょう。エージェントは、メール・電話・資料請求のやり取りで人柄や専門性は把握してください。
■ スピードは速いか
■ 丁寧に対応してくれたか
■ 質問への回答がわかりやすかったか
仲介手数料が安い不動産屋さんを利用するなら、ちょっと厳しめでチェックです!
チェックしても不安に感じるなら、ゆめ部長に依頼するのもありかも!?興味があれば、他の記事も読み進めてからご連絡ください。(エリアなどの条件に注意してください。)
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