不動産屋さんの定休日が水曜日の理由を語りつつ完全週休2日制を推奨したい!
不動産屋さんの多くは水曜日が定休日になっています。その理由…なんとなく気になりませんか!?「どうでもいいよ!」という人も、不動産業界の裏側を交えて記事を書いてみますので、ぜひ読んでみてくださいね。
不動産業界15年・宅建マイスター(上級宅建士)・2級FP技能士の「ゆめ部長」が心を込めて記事を執筆します!それでは、さっそく目次のチェックからいってみましょう~
不動産屋さんの定休日
不動産屋さんの定休日は週休2日制を採用する会社が増えてきました。
■ 火曜日 + 水曜日
■ 水曜日 + 木曜日
■ 水曜日 + 選択休日 など。
ゆめ部長が不動産仲介の仕事を始めた時代だと、連休は月に2回くらい。年間休日が80日くらいあっても、実際に休めるのは月に2日とかだった記憶があります。
祝日・祭日だけでなく、暇なゴールデンウィークとかの大型連休でさえ「契約のチャンスだ!」とか言われて現地販売会を開催。ムダな時間を過ごさなければいけなかったのも痛々しい限りでした。
しかし、今の時代はブラック企業が叩かれ、ライフワークバランスを意識する人が多い時代です。不動産業界では、生産性が低くて非効率な働き方を改善するべく、大手を中心に働き方改革が行われ、少しずつ状況が改善されていると感じています。
不動産仲介の仕事は、お客様の都合で定休日にも夜にも仕事をするわけですから、休日が増えて休みを取りやすくなってきたのはすごく良いことですね!!残業手当がなく、代休も取れないなんて…今まで許されてきたことがおかしいと思います!
水曜日が休みなのは…ゲン担ぎ!?
水曜日が定休日になっているのは「不動産の売買契約は水物。水曜日は水で契約が流れることを連想させるから避けているんだよ。ゲン担ぎだよね。」という話を先輩から聞きました。
大きなお買い物ですから、お客さまが不安を感じて怖くなり、契約直前でキャンセルになってしまうことがあります。また、住宅ローンが通らない、近隣トラブルで契約条件が整わないなどの理由で、後日、売買契約が解除になることもあります。
このように、不動産売買契約は、お客さまの気分や自分に非がないことが原因で水のように流れ、キャンセル・解除されるリスクがあります。安定せず、予測しづらいから「水物」だといわれるわけですね。
一所懸命がんばってまとめた売買契約。キャンセル・解除になったら悲しすぎます。
だから…
建物が家事になることを連想させる「火曜日」
水に流れて消えることを連想させる「水曜日」
この2日を定休日にしているという説は納得できるかも。
まぁ、本当の理由はちょっと違うでしょうね。
不動産屋さんの仕事が土日メインになるため、週の真ん中に休みを持ってくるしかなかったから。これが1番大きな理由だと思います。
金曜日は内覧予約・鍵の手配・資料の準備がありますし、土日で購入申し込みをもらえれば、月曜日と火曜日は物件調査・契約書類作成・住宅ローン審査などの業務が入ってきます。
だから、水曜日しか落ち着いて休みを取りづらいわけですね。
水曜日が定休日だと知っているのに毎週連絡してくる人…増加してませんか?
毎週、毎週、「お休みのところすいませーん」というメールを送ってくるお客さまは決して少数派ではありません。
高額な商品を売ったり買ったりするわけだから、優しく・大事に・丁寧に・最優先で対応して欲しいと思っているようです。
不動産屋さんの定休日なんてお構いなしで、自分の都合に合わせて現地を案内して欲しいと言ってきます。この人たちは、水曜日に「今日時間があるから案内して。」というメールを送ってきて、返信しないと会社のスマホに電話してきます。
たった1つのメールや電話だけでも、お休み気分が台無しになりますよね。
あらかじめ予約を入れてもらえれば、できる限り対応できるように調整しますけど、休みでお昼近くまで寝ている日の朝から電話が鳴るっていうのはキツイものです。せめて、早めの予約をしてもらえたら…と思います。
ゆめ部長は仕事メインで生きているので、気が合うお客さまのためなら定休日なんて関係なく働けますけど、こんなことを社員に強制したら、誰も入社してくれなくなります。良いサービスを提供するには、良い人財が必要です!
昔はメールに「24時間・365日お客さまのために頑張ります!!」という一文を必ず入れていました。だけど、過剰サービスはやめなきゃいけない…最近は心からそう思うので文言を削除しました。
定休日の出社を完全NGにしたら売上が伸びたという話を聞いて反省…
つい最近まで大手で働いていた先輩から聞いた話です。
大手は火曜日・水曜日の出社は基本的にNGで、会社スマホの電源を切っている担当者も多くなりました。新人社員に営業ノルマを課さず、怒らず、ゆっくり育てるという方針に変えたそうです。
この話を聞いた時、正直、こう思いました。
「ダメな営業マンが増えたのは、温室育ちが原因か。」
「それじゃあ売上激減だろうな。」
しかし結果は逆でした!
なんと…完全週休2日制に移行してから売上が伸びたらしいのです!他の要因もあるかもしれませんけど、少なくとも、大幅に売上が下がることはなかったということです。
これは、ゆめ部長の考え方が古かったと反省せざるを得ません。
不動産業界の古い体質を改善しなくちゃいけない!と考えていたのに、自分も古い考えを捨てられていなかった…。
というわけで、今は考え方を変えました。
不動産屋さんは、ワガママな人のために過剰サービスするのをやめて、毅然とした態度で定休日の対応を拒否するべきだよね…と。
誰に対しても全力で仕事するように求めるのは、スタッフに負担が重くのしかかりんが続きしません。本当に大切なお客さまのために、時間・体力・精神力を残しておくことも大事ですね。
不動産屋さんは完全週休2日制にしよう!
不動産屋さんで働く人は、会社・お客さま・クレーマーに時間を奪われ過ぎです。
ハッキリ言いますよ。
会社で時間を浪費するだけで「働いているつもり」なら、
人生、大損です!!
■ ムダな朝礼・会議
■ 懲罰的テレアポ・ポスティング
■ 形だけの研修会
■ 非効率な集客・追客
■ 上司のご機嫌を取るための飲会
こんなのに時間を使っていても、
不動産エージェントとしてのレベルアップはしません。
業務は効率的に行い、クレーマーは無視。
時間を作って週休2日を勝ち取りましょう。
そのうちの半日でも1/4日でも構いません。
資格の勉強をしたり、
セミナーに参加したり、
業務のツールを制作したり、
努力をコツコツ積み重ねるのです。
SNSなどで情報発信を行い、セルフブランディングもできたら、あなたの価値はグングン高まっていきます。お客さまを探しに行かなくても、お客さまがあなたを見つけてくれるようになれば、営業職としては最高だと思いませんか!?
不動産会社の社長なら、社員が輝けるようにサポートしてあげましょう。
プロとしての仕事をできるようになった社員さんは、きっと、生き生きと仕事をしてくれるようになるはずです。仕事を楽しんでいるわけですから、もう、サボっていないか…見張る必要がなくなりますね。
完全週休2日制は最低限です。完全週休3日制やテレワーク(在宅勤務)ができる環境を作れないか、チャレンジを続けていく業界を目指していきましょうよ!!
ゆめ部長からの提案でした~~
土曜日・日曜日・祝日が定休日の不動産屋さんには注意!
子どもの運動会などの行事に参加することができず、いつの間にか家族に見捨てられて離婚する…。こういう仕事環境も、不動産業界に優秀な人財が集まってこない理由ですから、最近は「土曜日・日曜日が定休日です!」という会社も増えてきています。
しかし…これは問題がありすぎると思います。
お客さまの多くは土曜日・日曜日・祝日が定休日です。それなのに不動産屋さんも同じ定休日では、いつならじっくり内覧できるというのでしょうか…?
特に、売主さまを担当するのであれば、土・日・祝を定休日にしたら絶対にダメです。「土日は定休日なので、平日で内覧日を調整してください。」なんて断っていたら、売れる物件も売れないですし、高値成約なんて目指せるわけがありません。
ちょっとした違いだけで、100万円・200万円くらいの差が出てしまうのが不動産売買ですから、土・日・祝を定休日にしたいのであれば、売却をサポートする資格はないのです。
不動産屋さんへ売却を依頼する時は「会社の定休日」にも気を付けてくださいね。
定休日は火曜日・水曜日で、土曜日・日曜日に代休を取れるシステムにしたら良いだけのことだと思います。
久しぶりに不動産屋さんの求人サイトを眺めながら記事を追記してみました。
最後に…
“不動産の「悩み・不安・怒り」を解消するぞー✨ のお役立ち情報をツイート ✅ホンネで語るよ ✅業界の裏側…コッソリ教えるよ ✅役立つ知識を集めて発信するよ ✅さんへ優しく解説するね ✅ガンバル不動産屋さ…
— name (@yumebucho) YYYY年MM月DD日
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