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2020年02月20日
ゆめ部長ブログ

不動産会社は業績が良くなると上場を目指して消えていく。仲介で上場なんてムリだといい加減わかってよ…という話

不動産業界で働いて15年になりますけど、過去に働いた仲介会社の中で2社が上場を目指していました。上場を目指すとどうなるのか…?そして、なぜ上場したいのか…?反省できない不動産業界を知って欲しくて記事を書きます。

 

不動産業界15年宅建マイスター2級FP技能士の「ゆめ部長」が心を込めて記事を執筆します!それでは、さっそく目次のチェックからいってみましょう~

業績が良くなると不動産会社が上場を目指したくなる理由

不動産業界では、景気が悪化すれば数か月で倒産するリスクもありますが、勢いに乗ることができれば一気に急成長していくものです。

 

急成長すると、従業員を一気に何十人も雇用し、お金を生まない管理部門を急激に増強します。そして、利益を高めるために社員の給与を下げていきます。その結果、利益を出し続けてきた優秀な営業マンから順番にその会社を去っていくことに…。

 

社長だけは役員報酬が増えてお金にゆとりができますし、「伸びている会社」としてメディアに取り上げられて注目されれば、付き合う人もどんどん変わっていきます。周りの人が裕福な生活をしているのを見て「自分だって…」と思ってしまうのかもしれませんね。

 

上場にかかわったことがある人から聞いた話になりますけど、うまくいっている会社には、上場の話を持ちかけて利益を狙う人がたくさん群がってくるそうです。彼らは社長を持ち上げて喜ばせて浮かれさせます。

 

自分だって裕福な生活を…と思い始めたところを狙われ、利用されていることに気が付かない「裸の王様」は破滅の道を突き進むことになるのです。

株式上場は…お客さまのためでもなく、社員のためでもなく、ただ社長のお金のため。

株を独り占めした社長が上場を果たすと、数十億円のお金を手にできる可能性があるそうです(驚!)そうすると、お金の魔力に操られて、社員に迷惑をかけようが、お客さまのためにならなかろうが、なりふり構わず上場を目指したくなるのでしょう…。

 

上場を果たすと目標達成でゴール。株を売却して会社を去る人が多いと聞きました。まともな企業理念がない会社は、お金にしか興味がないのかもしれません。

 

まぁ、EXIT戦略を完全に否定する気はないんですけどね。自分の利益だけのために突き進む人って、どうなんでしょうね。

誰も幸せにならないワンマン社長の上場宣言!

「上場を目指します!」と会社が社員に告げた後、社員はみんな不幸になりました。

 

不動産屋さんの給与の大部分は歩合給です。

 

仕事はキツイし、

夜遅くまで働くし、

土日と祝日は休めない。

 

だけど、給与はボチボチもらえる。(もらえた)

 

そこが魅力なのに、上場を目指すと固定給がメインになります。

 

固定給0円とか15万円とか薄給のままにはできませんので、25万円程度にすることになります。しかし、会社としては、数字を作れない営業マンの固定給を上げて出費が増えることにガマンできません。そこで、売れている営業マンの歩合給を下げようとするのです。「いっぱい稼いでるんだからちょっと減らしてもイイでしょ。」って。

 

…「馬」「鹿」なんですか!?

 

結果、大部分の社員は給料が大幅に減額されました。

 

さらに、会社のルールは上場基準に合わせて厳しくなり、自由が利かなくなります。しかし、契約をするためには、お客さまの都合に合わせて休日出勤や残業をしなければいけないことも多々あります。また、契約はスピード勝負ですから、成績の良い営業マンは休みを取りづらい状況です。

 

そこで総務に言われたのが…「契約しないと生活できないよね。夜は残業していないことにして、休日に出勤していないことにすれば、コッソリ会社に出社してもいいよ。」でした。総務は営業マンの気持ちを考えて言ってくれたことで、悪意はありません。でも、どうなんでしょうね…これ。

 

この業界は狭いもの。社長が他の会社の社長と飲みに行った席で「ウチはね、私の考えに反対するなら辞めてもらって構わないんだよ。どうせすぐに採用して欲しいって人が来るんだから。」なんて言ってらしいよ…と元社員から聞きました。

 

「文句があるなら辞めろ!」と考えているわけですから、上場を果たして喜ぶのは社長だけでしょう。しかし、不動産仲介会社の上場なんてうまくいくわけがないので、結局社長も残念。つまり、誰も幸せにはれないわけですよ。

 

儲かっている不動産会社の多くはブラックです。上場するために白くしようとしたら売上なんてあがりません。そんな会社に優秀な社員は入社しませんから、やっぱりうまくいく要素がないと思います。

 

やめればいいんです。

不動産仲介会社の上場なんて!

 

2018年12月4日追記…

 

ソニー不動産が上場を目指しているという噂を聞くようになりました。他にも不動産テック系の新しい感覚を持った不動産会社も上場を狙っているようです。不動産業界に新しい風を求めるゆめ部長としてはこの動きには期待していますが、結局、バイアウトして終わりにしたいだけなら応援できません。

ゆめ部長の被害体験…

ゆめ部長は2社で上場宣言の被害を受けましたので、体験談を語ります!

【1】1つ目の会社は社会人1年生の会社…

ゆめ部長はフルコミッション社員として入社しました。

 

フルコミッションと言っても、集客は会社がしてくれますし、社会保険もありますから、本当の意味でのフルコミッションではありません。不動産業界でよくある、仲介手数料の30%が給与になるというシステムでした。

 

社会人1年生のゆめ部長は本当に一所懸命働きました。みんなが寝ている時間から働き、昼ごはんの後に先輩が車で寝ている時間も働き、日によってはみんなが寝た時間まで働きました。眠眠打破と栄養ドリンクを飲み、家に帰る頃には新聞配達が始まっていることもありました。

 

その結果、最高記録で月間1,650万円の成績をあげることができました。

 

しかし、悲劇はこの時に起こったのです!

 

1,650万円売上をあげると、30%が給与ですから、月収495万円になるはずでした。ところが、会社から「上場を本格的に目指すことになったので、入社1年未満の社員は全員固定給25万円になります。」という通達があり、この月から適用されてしまいました。

 

結果、上席は「新人を育てられる優秀な役職者」として最高評価のボーナスを受け取った一方で、ゆめ部長の給与は495万円から25万円になってしまったのです(涙!)

 

上場を目指す会社なんてキライだーー

【2】2つ目は3年くらい勤務した会社…

2つ目の被害体験は、売上が順調に伸びている会社でした。

 

ある日突然、会議が開かれ、社長がこう言います。

 

「上場を目指していくにあたり、給与と社内環境の変更を考えている」

 

上場を目指すんだから、給与がいきなり下がるなんてことはないよな…と軽く考えていましたが、その翌月「お話をした通り給与は変更になりますから、数日以内に新しい雇用契約書に署名捺印をして総務に提出するように。」との話が…。

 

給与下げる時だけは、動きが早いのね。

 

社長は「ウチはできる社員しか雇っていないので、毎月の売上目標をしっかり達成してください。そうすれば大きくは下がりません。」と言っていましたが、1年前の売上を新しい給与システムの歩合率で計算してみたらガツンと下がるじゃないか…。小学生でも計算できるなのに、計算していないのか…?それとも…バカにされているのか??

 

ゆめ部長は成績を上げている社員でしたが給与は大幅減。年間4,000時間も働いて頑張ったのに、この仕打ち…許せん!それに、優秀な社員を安い固定給で雇えると考えている傲慢さも気に食わん!!

 

というわけで、3日後、退職届を出しました。

ゆめ部長も負けずに早い(笑)

 

なお、知り合いの社労士に相談してみたら「さんざん残業した履歴が残っているわけだし、会社はそんな急な給与減の改定をすることはできないから違法だよ。戦えば絶対に勝てるよ!」と言われました。

 

しかし、ゆめ部長はその会社の社長が嫌い過ぎて顔も見たくもなかったので、争わずにそっと去ることにしましたが、今も証拠を残してあり、戦いたい気持ちもあります。でもそこはグっと我慢して「誰もが働きたい会社を自分で作る」ことに専念したほうが建設的なんだ!と、自分を納得させています。

働き方改革でホワイトな不動産仲介会社が上場するようになって欲しい!

最近は働き方改革が少しずつ浸透してきたように感じます。

 

Twitterなどをみていても、ホワイトな会社で働きたい!という話をよく見るので、働く側からの強い要望もあってのことだと思います。

 

ゆめ部長が尊敬しているマナブさん(@manabubannai)のツイートに書いてあった働き方を紹介します。

 

会議ゼロ

出勤なし

場所自由

服装自由

成果報酬

作業量自由

楽しく労働

無理しない

 

こんな働き方…イイですよね。

「IT業界だからできることだ!」と言わず不動産業界でも是非!

 

拘束することばかり考えず、信頼して任せる方が売上も伸びる気がしませんか!?

 

マナブさんに言わせると

 

オフィスは必須

顔を合わせた方が早い

在宅だとサボる人がいる

 

こういう固定観念は思考停止とのこと。

 

在宅でもサボる人が出ないような仕組み作りができれば、不動産仲介業でもテレワークが実現できるのかもしれませんね。

 

満員電車で消耗する通勤時間

上司の自己満足でしかない会議

武勇伝を無限ループで聞かされる飲み会

 

こんなものは全て排除して「社員が幸せだからお客さまも幸せ」と考えられる不動産会社が増えることを望んでいます。ホワイトであり、かつ、プロの仕事を実現できる不動産仲介会社が上場を果たせば、いろいろ変わるんじゃないかな。

 

期待するばかりじゃダメですね。

よし、自分ができることをコツコツやっていこう。

最後に…

不動産取引は制度がどんどん難しくなり、クレーマーなお客さまが増え、業績が良くなると会社は上場を目指す…。こんな環境に優秀な人が来てくれるわけがありませんよね。

 

働きやすい環境を作っていかないと、不動産業界で働きたい人が誰もいなくなってしまうのではないか…と、本気で心配しています。

 

この記事は私のグチと恨みで満ちていますけど、業界にはびこる問題を知って欲しくて記事にしました。ネガティブ記事に見えますけど、同じ気持ちを抱く人とつながるきっかけになればという想いを込めたつもりです。

 

同じ被害を受けた人ならわかるはず。一致団結して、悪玉菌を追い出すべく、善玉菌を増殖させる運動を一緒に起こしませんか!?熱い気持ちを持った同業者の皆さまと一緒に仕事をできる日を楽しみにしています。

 

愚痴っぽい記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

 

お知らせ…

「セラーズエージェント」「手数料0円売却」は現在準備中です

この記事を書いた人
渡部 直人(ゆめ部長) ワタナベ ナオト
渡部 直人(ゆめ部長)
不動産取引の仕事一筋15年、仕事中心の生活をしてきました。ハッキリ言って仕事は趣味です(笑)でも…不動産業界にはなんか暗いイメージがあり、このままではダメだと思っています。そこで、ゆめ部長は考えました。お客さまが安心して取引できるだけでなく、才能あふれる人たちが楽しく働ける環境を作り、この暗いイメージを払拭・改善していこう!と。会社が幸せの発信基地になり、小さなHAPPYが拡がって欲しいと願っています。できることを1つずつ。コツコツ「幸せの種」をまいていきたいですね。
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