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2020年01月24日
ゆめ部長ブログ

不動産仲介の仕事は苦しいな…とゆめ部長が思うとき。

このWebページで何度も書いていることですけど、不動産仲介の仕事は年々大変になってきています。なぜ、不動産仲介の仕事が大変なものになっているのか…マジメに考えてみました。グチ交じりになりますけどね (笑)

 

不動産業界15年宅建マイスター2級FP技能士の「ゆめ部長」が心を込めて記事を執筆します!それでは、さっそく目次のチェックからいきますよ!

不動産取引で出会うたくさんの人の間に入る大変さ…

不動産取引を仲介会社が成立させるためには、たくさんの人とやり取りをしなければいけません。

 

売主さま

買主さま

相手側の仲介会社

銀行

司法書士・土地家屋調査士・測量士

税理士・弁護士

リフォーム会社

マンション管理会社と管理人さん

 

などなど。

 

この中に1人でも、無責任な人・やる気がない人・仕事に慣れていない人・能力が低い人・横柄な人などの「困ったちゃん」が混じっていると、それだけで仕事の流れが滞ってしまうことになります。

 

この「困ったちゃん」に出くわすと、他にも「困ったちゃん」が現れて、グチャグチャになってしまうことがあります。不思議なことに、「困ったちゃんは困ったちゃんを呼ぶ」ものなのですね。

 

ヒヤヒヤした案件を1つ紹介します。

 

過去に増築工事をしたリフォーム会社に書類の提示をお願いしたところ、担当者の対応が極めて悪く、非協力的で約束も守ってくれませんでした。その結果、手続きがギリギリになりお客さまがお怒りモードに。

 

さらに、司法書士が作成した「登記の必要書類案内」に記載漏れがあり、残代金決済の前日に慌てて電話をかけてきて、「明日、書類の原本を持ってきてください。」と言うじゃありませんか…。

 

「用意してないよ(怒)」と伝えると…「それじゃあ、今から書類を取りに行ってもらうしかありませんね~」と軽く言うわけです。外は凄まじい土砂降りだし、もう夕方なのに…。「ミスをしたお前が行けーー」と思いますよね。

 

追い打ちをかけるように、最後の銀行手続き(残代金決済)でもトラブル発生。

 

銀行の窓口で3時間近くも待たされて(15年の不動産仲介経験で過去最長!)相手側の仲介会社が銀行の窓口で「責任者だせ(怒)」とキレる事態に。窓口の中を見ていると、ダラダラ働く店員が談笑しながら作業をしているし、「あと10分…」を何度も繰り返されたので、これは、銀行が悪いのは明らかでした。

 

リフォーム会社・司法書士・銀行担当者が揃ってダメ過ぎる…。こうなると、仲介会社がお客さまの不安を解消するために時間を費やすことになり、仕事がどんどん増えていきます。休みが減りますし、心も休まりません。

 

このように、仲介の仕事を「100% Perfect」にこなせるかは、相手次第なところがあるのです。口がうまくて、トラブルがあっても適当にごまかせてしまう営業マンもいますけど、これは「100% Perfect」からは程遠いと思っています。

 

「完璧主義じゃあダメ」なのはわかっていますけど、「なるようにしかならない。」とか「仕方がないじゃん」が口癖の不動産屋さんを見ると、ゆめ部長は強い違和感を覚えます。やはり高い意識を持ち続けていきたいものですね。

 

参考記事…

不動産の仲介会社ってなに…?そんな疑問に宅建マイスターがお答えします!

不動産屋さん同士の戦い…物件の囲い込み

購入のサポートをすると、この「物件の囲い込み」が本当にやっかいです。

 

「物件の囲い込み」を解説しておきましょう。

 

物件の囲い込みとは…。不動産屋さんが、売主さま・買主さまの両方から仲介手数料をもらう「両手仲介」をしたいがために、売却物件の情報を不動産屋さんのネットワーク(レインズ)に載せず、他社に物件を案内させないように情報を隠すことです

 

詳細は下記の参考記事を読んでみてください。

 

お客さまがスーモなどのポータルサイトで気になる物件を見つけ、「この物件見たいです!」というお問い合わせをもらっても、「物件の囲い込み」をされてしまうとご案内できません。

 

お客さま:「この物件見たい!」

ゆめ部長:「その物件は囲い込みをされています。」

 

このやり取りが何度か続くと、お客さまは仲介会社から離れていきます…。きっと、ゆめ部長が頼りなく感じるのでしょうね。

 

どんなに誠実に仕事をしたいと願っても、物件の囲い込みが一切なくならず、逆に、悪化している不動産業界の現状では、仲介(購入)の仕事で食べていくのは厳しいと言えます。

 

現地を100回案内をしても「物件の囲い込み」をしている他社の物件で契約になれば、ゆめ部長にはお金が入ってきません。つまり、これまでの仕事が全てタダ働きになるわけですから…。

 

参考記事…

「両手仲介を狙った売却不動産の囲い込み」の実態と対処法をわかりやすく解説します!

宅建マイスターが考える仲介手数料の成功報酬制廃止

クレーマー対応は大変。でも、困ったちゃんが大勢だともっと大変。

悪質クレーマーは明らかに増えていますが、ゆめ部長は、クレーマーよりも「困ったちゃん」が大勢いた時の方が辛いです。

 

なぜなら「クレーマーはお客さまではない」からです。ゆめ部長が遠慮をする必要がないため意外と疲れません。しかし「困ったちゃん」の中には悪気がない人も混ざっているから大変です。

 

相手の不動産屋さんが新人さん・新卒の若者だった場合、強く言えないことが多いんです。叱ってあげることも大事ですけど、他社の営業さんにそこまでする時間がないので、ゆめ部長が時間を使って業務をサポートすることになります。

 

困ったちゃんが怒らせたお客さまの消火活動とか…。

もう、タイヘン。

 

元同僚の話を紹介しましょう。

 

銀行の担当者が新人のお姉さん。銀行担当者が見落とした書類の不備が原因で、このままでは住宅ローン特約の期日までに承認がでないことになってしまいました。銀行のミスですから、銀行がリカバリーすればいいんですけど、「私、悪くありません!」とか言いながら、リカバリーを押し付けてきたそうです。

 

結局、定休日であるにもかかわらず、銀行に書類を取りに行き、翌日の朝一で売主さまの印鑑をもらいに行きました。銀行のミスで休みを潰され、翌日の予定を変更して動くしかなったことに、怒りと疲れでドンヨリしていました…。カワイソウ。

住宅ローンの競争で商品激増!インスペクションなどの新サービスも急激に増加中

銀行の競争が激化していますね。都市銀行だけでなく、ネット銀行の勢いがどんどん強まっていますし、信金や地銀も頑張って融資を出すようになりました。

 

ネット銀行では、金利の安さで勝負をしてきたり、事務手数料が安かったり、八大疾病保険に無料で加入できたり、その他の付帯サービスを厚くしたり…。

 

このように、住宅ローン商品が多様になったことで、不動産仲介の現場ではトラブルが増えています。「なんで●●銀行を紹介してくれなかったんだ!もっと金利を安くできたのに損したじゃないか!高い仲介手数料を払うのに(怒)」というクレームがくるそうです。

 

勉強しても…勉強しても…新しい商品が出てきます。キャンペーン中の商品も抑えておくべきでしょうし、金利の最安値を確認する必要もあります。2020年1月時点では、ついに0.4%を切って0.399%の変動金利まで登場しました。数年前に「ついに1%を切っちゃったぞーー!」なんて驚いていたのが懐かしくなります。

 

こんなに変化が激しい状況で、常にベストな選択肢を提示するのは、どこの不動産屋さんでも難しいというか…不可能ではないでしょうか?

 

また、住宅ローン商品だけでなく審査基準も変化しています。とある地方銀行では、昭和40年代の旧耐震基準マンションで、耐震診断の結果が悪くても融資してくれたりします。フラット35では、旧法借地権の旧耐震基準マンションでも融資してくれることがありました。

 

産休中・育休中、離婚協議中、転職してばかり、自己資金が少ないなど…少し前はNGだった案件も今では苦労せずに通ることがあります。マジメにやっている不動産屋さんなら、この大変さに共感してくれることでしょう。

 

また、インスペクション・瑕疵保険・耐震診断の希望者も増加していますから、私たちが勉強すること、お客さまに説明することも増加中。Webページで情報を得られるようになり、お客さまから求められる情報の質もレベルが上がっていることも大変になった理由の1つです。

 

新しい制度は、私たちがパンフレットやWebページを読んでもよくわかりません。お客さまからの質問へ回答するために、専門家へヒアリングするのに多大な時間がかかっています。本当に大変な仕事になってきたと思います。

最後に…

グチが多い記事になりましたけど、単なるグチ記事としてではなく、不動産業界の現状と問題点の一部を語った記事として読んでいただけたら嬉しいです。

 

不動産取引のあり方を見つめ直し、悪い部分は改めつつ、不動産仲介サービスの基準を作成して提示するべきです。自由競争のままに放置すれば、不動産業界で働きたい人はいなくなってしまいます。不動産仲介の仕事は「営業力」でカバーできる状況ではありません。

 

悪質クレーマーや過剰サービスに「NO!」と言える業界にしていきましょう。そうすれば新しい風が入ってきて、結果として、お客さまの満足度も高まるはずです!一緒にがんばる不動産屋さん仲間を募集中です!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

お知らせ…

「セラーズエージェント」「手数料0円売却」は現在準備中です

この記事を書いた人
渡部 直人(ゆめ部長) ワタナベ ナオト
渡部 直人(ゆめ部長)
不動産取引の仕事一筋15年、仕事中心の生活をしてきました。ハッキリ言って仕事は趣味です(笑)でも…不動産業界にはなんか暗いイメージがあり、このままではダメだと思っています。そこで、ゆめ部長は考えました。お客さまが安心して取引できるだけでなく、才能あふれる人たちが楽しく働ける環境を作り、この暗いイメージを払拭・改善していこう!と。会社が幸せの発信基地になり、小さなHAPPYが拡がって欲しいと願っています。できることを1つずつ。コツコツ「幸せの種」をまいていきたいですね。
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