強引な不動産営業マンが消えて新しい宅建士が活躍する時代。突撃訪問・しつこい電話は禁止!
不動産屋さんに問い合わせをすると、しつこく電話がかかってきたり、たくさんのメールが毎日毎日送られてきたり、ヒドイ場合は突然訪問されたり…。本当に迷惑に思っているお客さまが多いのではないでしょうか?
このような営業活動は宅建業法違反になる可能性がありますし、今の時代には全く合わないやり方だと思います!こんなことをやっているから不動産屋さんは嫌われてしまうのでしょうね…。
お客さまに寄り添うサポートを強みにして、たくさんのご縁を結んできた経験から言いますと、強引な営業なんて一切必要ないんです!というわけで、ゆめ部長のサポート方針を詳しくお話してみます。宅建士に合格してばかりの人たちにも読んでもらえたら嬉しいです!
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
強引な不動産営業は古い!新しい宅建士の姿はこれだ!
不動産仲介の仕事は営業ですから、数字を上げることが目的です。お客さまにしつこいと思われようと、損をさせようと、自分の営業数字を伸ばしたいと考えていることでしょう。
厳しいノルマを課せられている会社が数多くありますから「なんとかしなければ…」と思って必死になるのは理解できます。しかし!強引な営業をしなければ数字が上がらない。それって…担当者の知識・経験が少なくて信頼してもらえないことが原因ではないでしょうか?
少し前であれば、不動産屋さんとお客さまとの情報と知識に大きな差がありました。そのため、適当なことを言っても、ウソをついても、新鮮な売買情報さえ持っていれば、ちょっと強引なことをしても簡単に契約することができたようです。
しかし、今は情報が氾濫している時代です。ネットにはウソ情報が大量にバラまかれているため、本当に正しい情報を取得するのは難しいですけど、物件情報を集めるのはとても簡単になりました。「情報の非対称性」という問題は少しずつ解消されていますから、昔ほど簡単に契約をすることができなくなっています。
いま不動産屋さんに求められている役割は、お客さまに寄り添い、一緒になって考えたり、必要なことを代わりに調べてわかりやすく説明することができる「プロ」だと言えます。カウンセラーのように話をじっくり聞き、こんがらがった糸を解きほぐすことも、時には必要な仕事になっているのです。
このような時代のニーズをつかみ、求められた仕事をすれば、強引な営業という古い手法に頼る必要なんて全くありません。お客さまの信頼に応えるように丁寧な仕事をしていれば、営業数字なんて自然とついてくるものだと思います!
本気でイヤだった…強引な営業を強制された2つの体験
ゆめ部長もお客さまに嫌がられる営業活動を強いられた経験があります。不動産業界の裏側を知れば自己防衛できるかもしれませんから、思い出すのもイヤですけど詳しく書いてみますね。
2つの事例を振り返ってみるだけでも、「不動産屋は嫌い」「不動産屋は信用できない」と言われてしまう理由が理解できてしまいます…(悲)
「現地内覧のお礼を兼ねて資料を持って訪問してこい!」
新人くんがお客さまをご案内した日の夕方、店長に呼ばれ…「彼と一緒にお客さまの自宅を訪問して申込をもらって来てよ。」と言われました。
「えっ…役職者でもないし、突撃訪問なんてしたくないんですが…」と心の中で思いつつも、まだ意見も言えない若者だったゆめ部長は、仕方なく、新人くんが運転する車で1時間かけてお客さまの自宅を訪問することに。
車の中で新人くんから状況をヒアリングしてみたけど、状況が全くつかめない。「あーこれはムリだ。行きたくないぞー」と思っている間に現地へ到着。
「現地を見ていないし、気に入っているのかどうかも知らない。宿題をもらっているわけでもないから訪問する理由がない!いったい何を話せばいいんだよ…頼む!外出していてくれーーー」と願いながらインターフォンを鳴らしてみると…「はーい。」という返事が…。
扉が開くと、お客さまはすごく驚いた顔をしていました。「わざわざこんなところまで訪問してくるの?」と言われ、ちょっと迷惑そう…。いや、かなり困っている。
その雰囲気を察した瞬間に気持ちが引けてしまい、「本日のお礼を兼ねて物件資料をお持ちしました!」とニッコリ笑顔で伝え、逃げるように帰ってきてしまいました。
新人くんもこんなことをしたら嫌われるだけでは…?と思ったようで、「こういう仕事はしたくないですね…」と言っていました。ゆめ部長もまだ業界2年目でしたから「何もできずにゴメン」と謝り、イヤな記憶として残っています。
訪問されたお客さまは迷惑だし、気持ち悪く感じられますよね。そして、新人2人が仕事を嫌いになってしまう。こんなムダな仕事に価値があるわけがありません!
「買わないヤツは客じゃない!練習台としてガンガン電話しろ!」
これも新人時代のお話です。ミニバブルが起こり、リーマンショックが起こる前の時期は不動産の価格が急激に上昇してしまい、不動産が全く売れない時期でした。
店舗の数字が伸びなかったため、店長は本社からブーブー文句を言われていたようです。何とかしなければいけないと思ったのか…単なる腹いせなのか…それはわかりませんけど、過去に問い合わせがあったお客さまで、いま担当者が付いていないお客様リストを渡され「朝から全部に片っ端から電話しろ!」との指示が。
1枚に20件くらいの電話番号が書かれた紙を毎日10枚くらい渡されたので、1日で200件以上を電話することになります。朝かけて、昼かけて、夜もかける。電話がつながらなければ、翌日追加されるリストに加えられていく…。
「今日一日が終わったら辞めよう。」
「今日こそ辞めよう。」
「絶対今日辞めてやる!」
そう思いながらも、結局耐えきってしまったことは「偉いなぁ…」と自分で思います(笑)
電話がつながっても「なんだよウルセーな!」「個人情報を削除しろ!」なんて怒鳴られたり、会社名を名乗った瞬間にガチャ切りされたり…。
こんなの営業スタッフが疲弊するだけで意味がありません。「買わなきゃ客じゃない」って…会社の理念を店長ごときがムシするのかよ…なんて思っていました。
結局、1ヶ月近く電話をかけまくったものの、ここから契約になる案件は1件もありませんでした。電話がうまくなったのかもしれませんけど、おそらく、会社の評判はがた落ちだったでしょうね。
あ~ムダ。
ムダ!ムダ!!ムダ!!!
お客さまから聞いた不動産営業マンによる被害体験
ゆめ部長が契約をした豊島区の新築一戸建てのお話をさせてください。
1ヶ月ほどメールのみでやり取りをしていたお客さまから、既に現地を内覧済みの物件に関して相談の電話がありました。
「とても気に入り購入したい建売住宅があるんだけど、現地を内覧した時の担当者が横柄だし、質問にも全く回答してくれなくて不安でね…。ゆめ部長にサポートをお願いできないかな…?」
頼ってくれるのが嬉しかったですね~。
これは、即行動!!の案件です。
すぐに物件資料を取り寄せ、現地を確認。さらに豊島区役所の建築指導課でヒアリング調査をしたうえで質問事項に回答したところ「仲介手数料無料で対応してくれるだけでなく、こんなに早く調べてくれるんだね。おかげで不安は解消できたよ!ありがとう!」との嬉しい連絡をいただきました。
その日のうちに、ゆめ部長を窓口として不動産購入申込書を提示しました。
そうしたら…
横柄な担当者が申込したことを売主会社から聞いたようで(個人情報の漏洩ですよね、これ。)「ウチが先に紹介した物件なのに、なんで他社から申し込みを入れるんだ!」という電話がかかってきました。
そして、さらに!
最初の電話に対して丁重にお断りしたにもかかわらず、売買契約の前日の夜…帰宅するのを自宅前で張り込んでいた担当者が突撃訪問してきました。家の中まで上席と2人であがりこみ「売主の会社はウチと仲が良い会社だから、ウチと契約しろ!」と迫ってきたそうです。
翌日の朝一でお客さまから相談を受けましたので、それは明らかに都庁からおしかりを受ける行為ですから「これ以上の連絡はお断りします。もし電話・訪問が続くのであれば、都庁に相談させていただきます。」と伝えてもらったところ、その後は何も連絡は来なくなりました。
男2人が家に押しかけてきたら…普通は恐怖を覚えますよね。断ったら嫌がらせされないかな…とか、ご主人は家族のことが心配になったことでしょう。
絶対に、やったらいけないことです(怒)
もし、皆さまが同じような状況で困っているのであれば、下記にご連絡を!効果は抜群ですよ。(不動産会社が東京にある場合)
担当部署:東京都都市整備局・住宅政策本部
住宅企画部・不動産業課
直通電話:03-5320-5072
相談窓口:新宿区西新宿2-8-1
都庁第2本庁舎3階北側 不動産業課内
受付時間:都庁開庁日9:00~11:00、13:00~16:00
電話でも対応してくれますし、当日、直接相談に行っても対応してくれます。時間ギリギリですと、担当者があからさまにやる気がない時がありますので、ゆとりを持って行くことをオススメします。
お客さまに寄り添う不動産エージェントが求められている!
不動産屋さんは自分たちの利益を優先した仕事をしてきた黒い歴史があるから信用されていないのだと考えています。ニュースで「不動産会社勤務の…」と聞けば「あっ、ナルホド。」と思ってしまうほど、不動産屋さんは嫌われていると認識した方が良いと思っています。
これからはお客さまの利益を最優先に考え、不安も喜びも共有できるようなエージェントが求められてくるのは間違いありません。最初は満面の笑顔だったのに、急に感じ悪くなったり、強引な営業をかけてきたり、質問に回答すらしなかったり…では、お客さまに選ばれない時代になっていくのです。
興味がある不動産を見つけたら、信用できると思った不動産会社や担当者に問い合わせをするお客さまが増えてきています。この流れは加速していき、もう流れを変えることはできないでしょう。
お客さまのために仕事をする。
あたり前すぎることですね。
ずっと不動産業界にいた人が急に変わるのは難しいことです。だからこそ、新しく宅建士になった人たちにこの記事を読んで不動産業界改善を目指して一緒にがんばって欲しいと願っています。
最後に…
ゆめ部長のサポート方針を体験談を紹介しながらまとめてみました。
ゆめ部長は「自分が家を売ったり・マイホームを買ったりするなら、この人に任せたい!」と言われる不動産エージェントになることを目標にしています。さらに経験値を積み、社内で知識を共有し、もっと良いサービスを作れるようにこれからも頑張っていきます!
この記事に共感してもらえたら嬉しいな。
というわけで、皆さまとお会いできるのを心より楽しみにしています。本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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