不動産屋さんとは仲良くした方が絶対にお得!会社と担当者をしっかり選んで一緒にガンバロウ!!
「不動産屋さんが信用できない!」「マイホーム購入では不動産仲介会社が最大の敵だ!」そう言いたくなるお客さまの気持ち…ゆめ部長はよく理解できます。
でも、良い条件で「売りたい!・買いたい!」と願い、自分の味方になって親身にサポートして欲しいと思うなら…、不動産屋さんとは絶対に仲良くした方がお得だと思います。
今回はその理由を丁寧にお話しますね!
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
「不動産屋さんが嫌い!」そんなお問い合わせが多い
ゆめ部長のWebページ「真っ直ぐ不動産仲介」では、お客さまの「困っている・悩んでいる・怒っている」という問題を解決したくて情報発信していますから、このWebページへたどり着くお客さまは、大手や地元の不動産屋さんへ先に問い合わせていることが多いです。
他社の不動産屋さんでサポートしてもらった結果、対応に納得できず、ネットで情報を集めているうちにゆめ部長へ辿り着く…こんな流れみたいなんですね。
そのためなのかな…?
最初のお問い合わせから、ハッキリ、「不動産屋さんが信用できないんですよねー」なんて言われてしまうことがあります。
落ち着いて話を聞いてみると…
夜に突撃訪問されたり、
しつこく電話されたり、
上から目線で話をされたり…。
しかも、
担当者さんには知識も経験もない。
仲介手数料だけは「3%+6万円」を請求される。
そりゃあ…怒りたくもなるよなぁ~と、
ゆめ部長も同情してしまいます。
( 同業者として、申し訳ない…。)
この記事のタイトルでは「不動産屋さんと仲良くしよう!」と書いていますけど、ゆめ部長は最初に不満をぶちまけてもらって構わないと思っています。困っているのか、悩んでいるのか、怒っているのか、じっくり話を聞かせてください。
その上で、問題を解決する方法を考えてアドバイスします。一緒に問題を解決しつつ、納得のいく不動産売買を実現させられるように頑張っていきましょう。
不動産屋さんの事情を知っておこう
不動産屋さんって、なぜ、強引で、横柄で、自分勝手に見えるのでしょうか…?
不動産屋さんの事情を説明してみます!
不動産屋さんの報酬は「仲介手数料」のみです。仲介手数料は「成功報酬制」になっているため、売買契約が成立しなければ、不動産屋さんは報酬をもらうことができない仕組みです。
どんなに頑張って現地を案内したり、住宅ローンの相談をしたり、査定書を作ったとしても、売買契約まで辿りつけなければ、その努力した仕事はゼロ評価になります。つまり「タダ働き」ということですね。
ここで、ゆめ部長の経験を紹介しましょう。
案内10回以上・内覧件数30件以上、現地案内のサポートをしたお客さまなのに、突然連絡が取れなくなる…こんな悲しいことを今まで何回も経験してきました。
おそらく…ゆめ部長が取り扱いできなかった不動産(囲い込みや未公開物件)で契約したことを言いだしづらくて、電話に出ず、メールへの返信もなくなってしまうのでしょうね。
仕方がないことだと割り切るようにしていますけど、本心はかなり悲しくて凹みます。数十時間がタダ働きになり、その時間を使えなかったことの機会損失もありますから、痛みはかなりのものです。
ボランティアじゃないし。
不動産仲介は固定給じゃないし。
涙・涙・涙。
次は、ゆめ部長の友達の話をします。
1年以上も売却サポートしたお客さまから「他社で売却することにしました。」と連絡があり、一方的に媒介契約を切られてしまいました。その数日後、一気に価格を下げて再販売。レインズに掲載してすぐに成約になった案件がありました。
何度も現地に足を運び、資料を出して金額が高いことを説明していたのに…。こんなに値下げするなら、そのまま彼に任せてあげられなかったのかな。マジメに頑張っていただけに可哀想でした。
ゆめ部長の経験も、友達の経験も、本当にキツくて嫌になります。このような不動産屋さんの辛い日々の業務を知っていると、不動産屋さんが早く契約させたくなる事情が理解できるかもしれませんね。
【 注意 】
事情を知るだけですよ。早く契約させたい不動産屋さんに騙されないよう、注意は怠らないようにしてください!!
「お客さま VS 不動産屋さん」になると…こうなる!
不動産屋さんは売買契約が終われば、媒介契約書に記載された仲介手数料を請求することができます。媒介契約書には「不動産屋さんは引渡までのサポートをすること」と書かれていますから、売買契約時点で請求できる額は 1/2 が妥当だと思いますけど、契約書上は全額請求することができてしまいます。
どんなに面倒な要望があっても、どれだけしつこい質問メールが来ても、売買契約が終わって仲介手数料の請求権が発生するまで、偽りの笑顔で耐えていた不動産屋さん。お客さまは、売買契約まで良好な関係だと思っていたのに、不動産屋さんのガマンが爆発して「VS関係」に…。こうなると、不動産屋さんの態度が一変する可能性があります。
引渡までのサポートが雑になり、電話には出ないし、折り返しもない。メールの返信もないから要望を聞いてもらいようがない…。
「ふざけるな!」と怒ったところで、相手に聞く気がないから言うだけ疲れる…。裁判になったら疲れるのは自分だし、お金・時間も必要になります。だから、文句を言うことすらメンドウになってしまうそうです。
売買契約後のサポートを拒否されるって…
お客さまにとっては厳しい状況だと思います。
ここまでは「売買契約後」~「引渡」までのお話。
次に、「売買契約前」も見ておきましょう。
売却する場合…
購入申込書をもらったけど、価格交渉がある。引渡日・手付金額・残置物などは相手に合わせてもOKだけど、価格だけは50万円でもいいから上げるように交渉してほしい。でも、急いで売りたいから、話を壊さないように注意して欲しい…。
売主さまがこんな要望をもっていた時、
不動産屋さんと争っていたら??
「早く売りたいって言ってたから、これでまとまるだろ!売主が損してもオレには関係ないね。」と思われてしまい、売主さまの味方をしないどころか、下手したら、買主さま側の味方をされてしまうかもしれません。
契約になれば仲介手数料をもらえるし「損していい気味だ!」なんて思われているかもしれません。まぁ、「かもしれない」ではなく「思っている」人が少なからずいるんですよね…。
購入する場合…
住宅ローンは金利が安いネット銀行を使いたい。でも、売主の不動産会社からは引渡まで1ヶ月以上待てないと言われているからネット銀行は厳しそう…。引渡期日を何とかして延ばして欲しいし、価格交渉もなんとか通したい。でも子供の小学校入学前には引越しなくちゃいけなくてタイムリミットはギリギリ。
こんな時、不動産屋さんと争っていたら…?
「価格交渉?ムリムリ。買うの諦めた方がいいんじゃない?」なんて平然と言われてしまうことがあります。弱みを見せてしまった結果、強気に出られてしまうということです。「オレはお客様だぞ!」「家を買ってやるんだ!」という態度の人は、きっと、面食らってしまうでしょうね。
不動産屋さんの裏側はこんな感じ…
接客室から営業室に戻ってきた先輩が激怒して言い放ちます。
「あれもこれも交渉しようとしやがんの。メンドクセー。バッカじゃねーの!?なんでこんなメンドウな奴のために頑張って交渉しなきゃいけないんだよ。時期が迫って買わなきゃいけないんだからグダグダ言わねーで満額で買えばいいんだよ!」
普段は優しい先輩なんですよ。命令口調の上から目線がよっぽど頭にきたみたいですね…。まぁ、この先輩にここまで言わせたんだから自業自得だと思います。
不動産屋さんからこれだけ嫌われてしまえば、ネット銀行を諦めて満額で購入するしかなくなりそうですね。
結局は…「人と人」だということ!
ゆめ部長は、お客さまの気持ちも、不動産屋さんの考えも理解できます。
お客さまの要望が大きく強くなる一方、不動産屋さんの収入はどんどん減少している状況ですから、このままでは、いつまでたっても不動産取引の現場は改善されないでしょう。
今まで「不動産業界の改善を!」と言ってきましたけど、最近は「お互いが歩み寄ることが大事なのではないか…?」と考えるようになりました。
お互いが歩み寄れるように、ゆめ部長から双方へメッセージを送ります!
不動産屋さんへ…
謙虚にコツコツ勉強を継続してプロ意識を持ちましょう。お客さまの役に立つ知識を身につけ、頼られるエージェントになることができたら…きっと、見える世界が変わります。自分目線からお客さま目線に変わり、お客さまのために一所懸命頑張った結果を評価してもらえるようになれば、仕事ってすごく楽しくなりますよ!
会社からお客さまを与えられる立場ではなく、お客さまから選ばれて直接問い合わせをもらえる立場を目指しませんか?独立できるだけの能力があれば、独立しなくても、もっと自由になれるはずです。
お客様へ…
複数の不動産屋さんへ同時に問い合わせをしておきながら、上から目線で指示を出す態度をしているのであれば、タダ働きをさせられる不動産屋さんに嫌われるのは当然だと思います。少しの配慮があれば対応は変わってくるでしょう。好かれる努力は不要ですけど、ムダに嫌われない努力は必要です。
それと、もう1つ。
小さい会社でもピカッと光る不動産屋さんがいますから、探して頼ってみてください。善玉菌のような不動産屋さんが元気になれば、悪玉菌の不動産屋さんをやっつけることはできなくても、追い出していくことができると思います。時代の変化に応じて生まれた芽を育ててもらえたら嬉しいです!
メッセージは以上です。
人は感謝されると嬉しくなります。感謝の気持ちを伝えた人も幸せになれます。人の幸せは人から人へ伝染っていくものですから、みんなで笑顔になれるとイイですね。
最後に…
不動産屋さんを味方に付けられたら、自分の収入よりも、お客さまの利益を優先したアドバイスをしてくれるでしょう。
不動産売却をサポートするなら…
「この申し込みは価格交渉があるのでハッキリ断ってイイと思います。満額成約できる可能性があるから諦めずに粘りましょう!」こうやって励ましてくれます。
不動産購入をサポートするなら…
「この経験を糧にしてもっとイイ物件を一緒に探していきましょうよ!次こそは値下交渉を通しますから、今回は勇気をもって見送りましょう。」と前向きなことを言ってくれます。
タダ働きになるかもしれない…そんなリスクを負いながらも、プロの本当の意見を教えてもらえるように、不動産屋さんと良い関係を築き、ぜひ、納得のいく結果を勝ち取ってくださいね。応援しています!!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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■ 2021年04月17日 更新
■ 2023年08月24日 更新
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