住宅ローンなしの現金購入でも大幅値下げできるわけではない!
「現金で一括購入するんだから大幅値下げしてよ!」という相談が結構あるんですけど、残念ながら、大幅値下げを実現できることはほとんどありません。今回の記事ではその理由を解説します!
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
現金購入するお客さまは意外と多い
そもそも…現金一括で購入できる人がそんなにいるの!?
皆さま、そう、思いましたよね?
実は…お金持ちって世の中には結構たくさんいるんですよ。
ゆめ部長のお客さまで現金購入した人は…
■ 両親からの結婚祝い
■ 相続した遺産がたっぷりある
■ ネットビジネスで大成功して億単位のお金がある
などなど。
これからの時代は…
■ 仮想通貨のような投資で儲けた
■ ネットの副業で大成功した
などの話も増えてくるんでしょうね。
聞いた話ですけど、職業:Youtuber のお客さまがマイホームを購入したそうですから、オモシロイ時代になってきたと思います。ゆめ部長のブログもPV数が増えてきたから、いつか億万長者になれるのかなぁ~(笑)
そうだ!宝くじの当選者もきになりますよね!?
ゆめ部長の先輩が「宝くじが当たったので家を買いに来ました。」そんなハッピーなお客さまに出会ったことがあるそうです。
ゆめ部長は宝くじを買わないので、ネットで見てみたら、MEGABIG!は 、キャリーオーバー発生時に毎週12億が当たるチャンスがあるようです。夢がある話ですよね ~。次の宝くじ、買ってみますか??
雑談が長くなりました。ゴメンナサイ。
不動産を売却するのであれば、現金で購入するお客さまが結構いる…ということを知っておくと、戦略を練りやすいかもしれません。この記事は、買主さまだけでなく、売主さまにも読んでもらいたい内容になっています!
では、本題に入っていきます。
売主さまにとって現金一括払いに大きなメリットはない!
現金購入する裕福なお客さまからよく言われることがあります。
それは…
「現金で買うから思い切って値下げしてよね!!」です。
妬みの気持ちなんて…。ゆめ部長、ちょっぴりしかないですけれど(あるのかっ!)結論を先に言えば、大幅値下げなんてほぼできません!!
現金一括で支払ってもらっても、住宅ローンを利用して支払ってもらっても、売主さまからしたらどっちだっていいわけです。そんなことよりも「少しでも高く買って欲しい!」というのが本音なわけです。
次に、「現金購入は売主さんにもメリットがある」という意見に反論しておきます。
住宅ローンを利用する場合、審査が通らなければ契約は白紙解除になるわけですから売主さまのリスクは0ではありません。しかし、普通の仲介会社がサポートしていれば、住宅ローン解除なんてほとんどないので大きなデメリットではありません。
また、「現金だからすぐに支払える」といっても、住宅ローンの手続きを急げば時間をかなり短縮できますし、早すぎても売主さまが抵当権抹消の準備などができない可能性だってあるのです。
だから、現金一括払いは「大幅な値下げに応じる」のと対等になるほどのメリットにはならないと言えるわけです。
「もしかしたら下げてくれるかもしれないじゃん。聞くだけ聞いてよ」と言う人も多いですけど、相手の立場で考えてみてください。
大幅値引きの連絡があれば嫌な気持ちになりますよね?売主さまとの関係をいたずらに悪くせず、妥当な範囲での価格交渉を不動産屋さんと相談して決めることをオススメしておきます。
現金一括購入が武器になることもある!
現金一括購入で即決済できることが強みになることもあります。
たとえば…
売主さまが法人の場合
■ 年度末の最終週で売上が少しだけ足りていない
■ 急ぎの資金が必要になった
売主さまが個人の場合
■ 買替ローンで売却を急いでいる
■ 離婚で早く手続きを終わらせたい
などなど。
このような場合は即現金化できることに大きなメリットが生まれますから、大幅な値下げに応じるというデメリットも受け入れてもらえる可能性があるでしょう。
ゆめ部長が購入をサポートする場合、売主さまに急ぐ事情があるという情報をキャッチしたら、現金購入するという武器を使い、できるだけの価格交渉を通せるように頑張ります!このような事情を探るのも私たち仲介会社の仕事です。
B to B(企業間の取引関係)の話を持ち込まないで!
お客さまから「現金で購入すれば大幅に値下げできるものなんだ!なんで最初から諦めているんだ!」と言われたことがあります。
ゆめ部長がこの記事に書いた内容を説明したところ「ビジネスの世界では現金一括なら金額を下げるのがあたり前だぞ!実際オレは仕事で現金払いを強みにして、すごい金額を下げさせたことがあるんだ!」なんて熱弁を振るわれてしまいました。
「BtoB(企業間の取引関係)」のお仕事であればそうかもしれないですけど、その話は個人の売主さま同士の取引「 CtoC」では残念ながら通用しません。
また、勤務先が大手であるから通る交渉がある…ということを理解していますでしょうか?大手上場会社の肩書がない「裸の自分」になったとき、いかに無力であるかを知った方が良いと思います。
ゆめ部長は、この上から目線の物言いがとてもイヤでしたし、相手の立場で物事を考えられる人の発想ではないと感じたため、このお客さまのサポートをお断りすることにしました。もう少し、優しさとか思いやりがあっても良いものではないかな…と、皆さんも思いませんか??
最後に…
不動産取引の流れ・慣習をあらかじめ理解しておくと、現金一括決済のメリットがそれほど大きくないことがわかると思います。大きなメリットがないにもかかわらず「大幅値下げ」を求めるのは、利益が釣り合わないので実現は困難です。自分の考え方だけが正しいと考えてしまうと、せっかくのご縁に逃げられてしまうかもしれませんから、気を付けてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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