不動産屋さんのイメージが悪くてサービスの質が低いのは、実は…お客さまにも問題があるかも!?
ゆめ部長は、正直、今の不動産業界があまり好きではありません。15年以上働いてきましたけど、いまだに好きになれないままです。
ゆめ部長が就職した時から見れば、「公正な取引」・「プロ意識」という言葉を聞けるようになり、少しずつ業界は改善しているように感じられます。しかし、情報を隠して自分の利益を優先しようとする業者が圧倒的に多いですし、高圧的・横柄な態度の人も相変わらず多くいますから早急な改善が必要だと思います。
しかし、そう考える一方で、こんな考えもゆめ部長は持っています。それは…「不動産屋さんのイメージが悪くなるのは、不動産業界で働く人たちだけに問題があるのではなく、お客さまにも問題があるのでは!?」ということです。
とっても失礼でナマイキに感じられるかもしれませんけど、現場の声にも耳を傾けてほしいと願いつつ問題提起をしたいと思います。
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
不動産屋業界で働きたい人は少ない!
不動産業界は入社の条件が極めて緩い業界だと言えます。給料が高いイメージがあるのに、なぜ、簡単に入社できるのでしょうか?
それは…ズバリ!
「働きたい人が見つからない」からです。
働き手が見つからない理由を挙げてみると…
■ 長時間勤務
■ 土日・祝日に休暇を取れない
■ 営業ノルマが厳しくて体力が持たない
■ クレーマーが多くて心が病む
■ 責任がどんどん重くなっている
■ 給料はどんどん下がっている。
などがあげられると思います。
笑い話であってほしいですけど、
「宅建なんて持ってなくてOKだよ。」
「倒れない体力と根性はありそうだね。」
「あとは車を運転できるなら今日からおいで!!」
なんて、面接で言われた人がいるとか…いないとか…。
こりゃあ、働きたくはないニオイがしますね(汗)
不動産業界で働き手が減少した理由の1つを語る
なんでこんな業界になってしまったのでしょうか??いろんな原因はあると思いますが、本日の記事で伝えたい1つの理由は…
「お客さまの要望が厳しくなり過ぎているから」です。
「お金は払いたくないけど、過剰サービスを期待する。」という人が多くなり過ぎていないでしょうか?「お客様は神様です。」という三波春夫さんの言葉を「お客様は神様なので、なんでも言うことを聞かなければいけない」と捉える困ったユーザーが増えたことによって、こういう問題が引き起こされているのだと思います。
これだけ情報を得やすい時代であるにもかかわらず、なんでもかんでも「教えてもらえなかった」ことを理由にクレームを言う人がたくさんいます。しかし、不動産取引は高額だから騙されたくないわけですし、不動産屋さんのことを世間一般は信用していませんよね。それなら、「自分で調べなかった」のが悪いと考えることも大事なのではないでしょうか。
運送業界では、過剰サービスにより深刻化した過酷な労働環境に現場が耐えられなくなって声が上がりました。飲食業だって信じられないほどハードで、人が集まらないという話をお客さまから聞いたことがあります。不動産業界で頑張っている人だって、マジメであればあるほど、耐えられなくなっているんですよ。
「困ったちゃん」なお客さまが増えている…具体例
不動産業界で見てきた「困ったちゃん」を紹介します。これを見ても、不動産屋さんが頑張っていないと言えますか!?
困ったちゃん1…
自分の出勤前・帰宅後(営業時間外)に何度も現地案内をさせる。
困ったちゃん2…
定休日の水曜日に毎週案内をさせる。(別業界の営業職)
困ったちゃん3…
大雪で膝下まで雪が積もっている日に、なぜか物件をまとめて見ようとする。
困ったちゃん4…
メールは返信してくれないけど、自分が送ったら即返信がないと怒る。
困ったちゃん5…
無料でやってもらえる範囲なら、必要はないけど、とりあえずやって欲しい。
困ったちゃん6…
朝・夜・雨の日・陽当りが良い時間・両親と一緒に…と何度も内覧したがる。
困ったちゃん7…
自分では近隣住民に聞き込みできない。やってくれないなら買わない。
困ったちゃん8…
銀行審査は10行でチャレンジ。全ての諸費用を一覧で出してほしい。
困ったちゃん9…
物件内覧は趣味!100件以上見てきたけどイイのがない!と言い張る。
困ったちゃん10…
仲介会社を変えて何度もしつこく条件交渉をしかけてくる。
など…
などなど……怒。
結局購入しない傾向にあるこの人たちから言われることは、「だって、マイホームなんて初めて買うんだから、どこまでやってもらえるのか標準かわからないじゃないか!こっちだって悪気があるわけじゃないぞ!!」です。
全く気持ちがわからない…とまでは言えないから、本当に、検討するのに必要であれば、できる限りお手伝いしたいとは思います。しかし、「絶対ではないけど、無料でやってくれるなら是非やってほしい。」と言われても、その要望全てに対応するのは厳しいものがあります。
お客さまは1人ではないですし、ゆめ部長には守るべき大切な家族がいます。ナマイキなことを言っているのはわかっていますけど、少しだけ思いやりの気持ちをもって想像してほしいです。
このような「困ったちゃん」たちを「お客さま」として扱ったらいけないと思います。こんな人たちが急激に増えているのです…。
お客様が「上」で、不動産屋さんは「下」というわけではないはず!
不動産仲介の仕事をしているゆめ部長は、お客さまが安心してマイホームを売買できるようにサポートして、その対価として仲介手数料をもらいます。
対価に見合うサービスを提供するわけですから、
お客さまが「上」、不動産屋さんが「下」ではなく、
対等な関係であると考えています。
喜びも、不安も、悩みも。
共有するサポーターが不動産屋さん。
一緒にがんばる関係でいたいですね!
これからの不動産業界に求たいこと!
「知識・経験・専門性」を備えた不動産のプロとして、
お客さまの「不安・悩み・怒り」を解決する。
こんな想いを持って仕事に取り組んだり、真面目に・丁寧に・誠実にサービスを提供する会社であれば、
「悪質クレーマーは断固として相手にしない!」
とハッキリ言い切り、社員を守る会社がもっと増えて良いと思います。働きやすい環境を整えられれば、女性も若い世代の人たちも不動産業界にどんどん入ってきてくれて、業界全体が活性化してくれるのではないか!?と、期待しています。
「NO!喫煙」
「NO!残業」
「NO!!ハラスメント」
ブラックイメージが払拭されたら、不動産業界で働きたい人はたくさんいるはずです。だって、マイホーム購入・売却という人生の一大イベントに係るお仕事ですよ!楽しいに決まっていますよね!!
最後に…
今回の記事は、真っ向からお客さま否定をする不動産屋さんがいないので、ゆめ部長が勇気をもって書いてみました。こんなことを書いたら嫌われてしまうかもしれないですから、リスキーではありますけど、声を上げなければ誰にも伝わりませんからね。
「過剰サービスがあたり前」だった日本のサービスは、社会全体で変革を求められるようになってきたのだと思います。皆さんはどうお考えでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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