不動産購入の流れ STEP ⑦ 残代金決済・引渡
残代金決済の当日に金消契約に基づく住宅ローンの融資金が振り込まれます。このお金を使い、売主さまへ残代金を支払ったら、鍵・物件資料一式・保証書・領収証などを受け取りましょう。残代金決済終了後、司法書士先生が登記手続きを行い手続き完了です。
残代金決済
残代金決済とは、売主さまへ残代金を支払い、買主さまへ所有権を移転する手続きです。流れ、注意点とお願いを確認してください。
残代金決済の流れ…
【1】登記申請書類を司法書士先生が確認
【2】住宅ローンの融資金が口座へ入金
【3】諸費用・残代金の支払い
【4】売主さまが着金確認
【5】領収証の受領
【6】資料一式・鍵などの受け取り
【7】解散
【8】司法書士先生が登記手続き
【9】2週間~1ヶ月で登記完了
残代金決済の注意点とお願い…
■ 銀行・法務局の手続きがあるため平日限定
■ 午前中スタート(遅くても13:00)
■ 集まる場所は買主さま指定の銀行
■ 通常は1時間~1時間30分で終わる
■ ミスがあると5時間かかることもある
■ 印鑑証明などを忘れると引き渡しできないかも
■ 半休ではなく1日全休をとってほしい
■ 代理人も可能だけど、本人出席をお願いしたい
買主さまがネット銀行を利用する場合、早いと1時間以内に終わりますし、場所は銀行ではなく、仲介会社の事務所や喫茶店などでもOKです。残代金決済が終わると鍵を受け取れますので、ここから先はいつでも室内へ入ることができます。(引渡猶予の特約がある場合は猶予期間経過後から入室できます。)
買主さまが支払うお金の流れを説明しておきますね。
諸費用と残代金を支払う口座へ自己資金を集めておいてください。この口座へ住宅ローンの融資金が振り込まれ、手続きで必要なお金が集まりますので、振込伝票・出金伝票を使い、諸費用と残代金を支払いましょう。
具体例を1つ入れておきますね。
売買代金 :5,000万円
諸費用 :350万円
手付金 :250万円
自己資金 :1,000万円(手付金とは別に用意)
住宅ローン:4,350万円
売買契約時に手付金250万円を支払いました。引渡を受けるために必要なお金は、残代金4,750万円(5,000万円-250万円)と諸費用350万円の合計5,100万円になります。
住宅ローンの支払いを行う口座へ自己資金1,000万円を入金しておきます。残代金決済の当日、住宅ローンの4,350万円がこの口座へ振り込まれ、口座残高が5,350万円になります。この口座から必要なお金5,100万円を振込伝票・出金伝票を使って支払います。
口座には手付金として支払った250万円(5,350万円-5,100万円) が残りましたね。手付金については質問が多いので、この具体例をよく理解しておいてください!
登記手続き
残代金決済が完了すると司法書士先生が登記手続きを行います。
買主さまの登記
■ 所有権保存登記(新築の場合)
■ 所有権移転登記
■ 抵当権設定登記
売主さまの登記
■ 抵当権抹消登記
■ 住所変更登記
法務局への登記申請は残代金決済当日中に行いますが、登記が完了するまでには少し時間がかかります。登記完了後、権利証(登記識別情報通知)が書留で届きますので、紛失しないように保管してください。
引渡後の室内確認
現地立会で補修をお願いした場合は、しっかり補修できているかどうか…現地で確認してみてください。もし、補修できていないようなことがあれば、状況を確認するために当日中に伺います。
なお、売主さまは引渡前にハウスクリーニングを入れる義務がないため、常識的な範囲でのお掃除しかしていないと考えてください。そのため、引越する前にハウスクリーニングを入れるか、家族のみんなでお掃除することを強くオススメします。こんなアドバイスをしても、残代金決済日(引渡日)=引越日にしてしまうお客さまが多く、ゆめ部長はいつも心配です…。
ちなみに、新築一戸建てでもハウスクリーニングを入れてくれるのは稀です。販売が長期化した現場はけっこう汚れていることがあります。なんか、悲しいですよね…。
よくある質問集(FAQ)
よくある質問をまとめておきます。
質問:司法書士先生を指定できますか?
質問:自分で登記してもいいですか?
絶対にダメです。買主さまの所有権移転登記と抵当権設定登記だけでなく、売主さまの抵当権抹消登記も同時に行う必要があるため、プロの司法書士先生へ全て任せてください。ちなみに、登記費用は高額になりますが、司法書士先生の報酬は意外と少なく、ほとんど登録免許税が占めています。ここは誤解がないようにしてくださいね。
質問:残代金決済日は直前で変更できますか?
売買契約書には引渡日の「期限」が定められているため、直前でも変更できると考えているお客さまをみかけますが、直前での変更はかなり難しいです。残代金決済は、売主さま・買主さま・不動産屋さん・司法書士先生・銀行みんなが日程を合わせています。日程が変われば、清算金や利息の計算が変わりますし、銀行は融資実行日変更の手続きが必要になります。「みんなで日程を合わせている」ことを理解・協力いただけるとありがたいです。
マイホーム購入の流れ 前回・次回・全体
“不動産の「悩み・不安・怒り」を解消するぞー✨ のお役立ち情報をツイート ✅ホンネで語るよ ✅業界の裏側…コッソリ教えるよ ✅役立つ知識を集めて発信するよ ✅さんへ優しく解説するね ✅ガンバル不動産屋さ…
— name (@yumebucho) YYYY年MM月DD日