仲介手数料の値引サービス比較|無料・半額・定率・定額・報酬交渉・キャッシュバック
不動産売買の仲介手数料は、無料や半額だけでなく、0.7%などの定率制・一律33万円などの定額制・報酬交渉制・キャッシュバックなど…考えうるサービスがそろそろ出尽くしたんじゃないかな…と思うほどいっぱいあります。
そこで、今回の記事では、他社さんの仲介手数料値引サービスをまとめながら、ゆめ部長のサービスと比較してみたいと思います!
仲介手数料を詳しく勉強したいなら…
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
仲介手数料「無料 or 半額」
それでは、無料 or 半額から見ていきましょう!
仲介手数料が「無料」になるケース…
【1】購入
不動産会社が売主になる下記4つの不動産を購入する場合、仲介手数料を無料にできる可能性が高いです!
■ 新築一戸建て
■ リノベーションマンション
■ リノベーション戸建
■ 土地(複数区画の分譲地など)
【2】売却(不動産買取業者)
個人の売主さまが、不動産買取業者へ売却する場合、仲介手数料を無料にすることができます。
【3】売却(個人)
個人の売主さまが、個人の買主さまへ売却する場合、仲介手数料を無料にすることができます。だだし!仲介手数料無料売却は、100%「囲い込み」になります。売主さまからの仲介手数料を0円にする代わりに、自社で買主さまを探して買主さまからの仲介手数料は「3.3%+66,000円」確保する。そんなビジネスモデルです。
仲介手数料が「半額」になるケース…
個人が売主になる下記3つの不動産を購入する場合、仲介手数料は半額になることが多いです。
■ 中古マンション
■ 中古戸建
■ 土地
なお、新築一戸建てやリノベーションマンションでも仲介手数料が半額になることがありますし、売主さまが個人の中古マンションでも仲介手数料が無料になることもあります。(⇒ 代理)
どの物件なら無料にできるか…?については不動産屋さんへ確認してみてくださいね。簡単に調べられますから、気になる物件があれば、どんどん聞いてみましょう!
参考記事…
仲介手数料「キャッシュバック」
不動産を購入するとお金がもらえちゃう。そんな変なサービスが「仲介手数料のキャッシュバック」です。からくりを理解すれば、納得できるかな…とは思います。
では、解説しましょう!
不動産屋さん(仲介会社)は、新築一戸建てやリノベーションマンションなどを契約すると、売主の不動産会社から仲介手数料「3%」をもらうことができます。この仲介手数料のうち、半分の「1.5%」だけ買主さまへプレゼント(キャッシュバック)したとしても、残りの半分「1.5%」は利益として残せますよね。
買主さまは、購入時の仲介手数料は無料なのでお金は払いません。それどころか、キャッシュバックの「1.5%」をもらうことができてしまうわけです。
ここで問題になるのが景品表示法。
景品類は取引価格(今回は仲介手数料)の2/10を超えられないはずです。ところが、買主さまから受領する仲介手数料の半分をキャッシュバックして実質1.5%にすることは「値引」と同じであり、景品表示法違反ではない!と考えられています。
下記リンクの【4】に解説がありますよ⇒
正直なところ…
売主さまから受領した仲介手数料の1/2(1.5%)を買主さまへ横流しするのは「値引」ではありませんよね。これはお金をあげているわけですから「景品表示法」ではアウトなんじゃないかな…と思いますけど、皆さまはどう思いますか?
都庁で聞いてみたら…
「宅建業法では仲介手数料の上限を定めているだけなので、キャッシュバックは宅建業法違反ではありません。」とのことでした。
仲介手数料「定率制」
次は、定率制を見ていきます。
■ 0.7%
■ 1.5%(=半額)
■ 2.2%
「低率」な「定率制」で片手仲介すると利益がほとんどありませんよね…。千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区・目黒区・品川区などの都心エリアなら、低率でも成立するかもしれません。
仲介手数料「定額制」
次に見るのは定額制です。
■ 金額が固定されている定額制
■ 価格帯別の定額制(段階定額制)
2パターンを順番に見ていきましょう!
【1】金額固定の定額制
定額制はいろんなパターンがあります。
■ 一律 220,000 円
■ 一律 330,000 円
■ 一律 498,000 円(マンション限定)
一棟ビル・マンションなどの投資物件を扱っている会社では、仲介手数料を一律100万円に大幅値引する代わりに、投資家さんから管理受託を狙っていました。仲介手数料の値引サービスを入口にして集客する方法は、リフォーム会社や建築会社と同じですね。
【2】価格帯別の定額制(段階定額制)
物件価格に応じて仲介手数料を上げていくのが段階定額制です。
■ 1,000万円台 :22万円
■ 2,000万円台 :33万円
■ 3,000万円台 :44万円
■ 4,000万円以上:55万円
この報酬で仕事をするのは「ムリ!」と言い切ってしまいそうな金額もあってすごく驚きました。物件調査費だけで3万円超えることだってあるのに、50万円切ったら厳しいと思うんですけどね…。「いや~おかしいでしょーー」とか独りでブツブツ言いながらWebページを徘徊してしまいました (笑)
仲介手数料「報酬交渉制」
最後は、報酬交渉制です。
ソニー不動産では、時間・コスト・労力・担当者レベルなどによって、仲介手数料が変わる…そんなサービスがあったような記憶があるんですけど、先ほどWebページを見てみたらハッキリ書かれていませんでした…。すごく良いシステムなのに、取扱を中止してしまったのかな??もし、まだ続いていれば「報酬交渉制」と言えそうですね。
ゆめ部長がネットで見つけた「報酬交渉制」を2つ紹介します。
1つ目…
法律に詳しい士業先生・不動産取引を2回以上経験しているお客さまなど、話が通じて仕事の負担が少ないお客さまなら、報酬(仲介手数料)の交渉に応じますよ!というサービスがありました。
2つ目…
売れ残り物件に思い切った価格交渉を入れてみよう!とか、購入希望のマンションで売却情報を見つけ出してこよう!とか、これをサービスにして値段は交渉(相談)で決めよう。というサービスもありました。これはオモシロイですよね。「500万円の価格交渉を通してくれたら、3%+6万円の報酬を払う。」だけど「300万円以下しか通らなければ、1%だけだぞ!頼む!頑張ってくれーー!」というノリならお互いハッピーな気がしますよね。
最後に…
いろんな仲介手数料値引サービスを知ることができて楽しかったです (笑) せっかくなので、仲介手数料値引サービスを比較して発見したことを箇条書きしておきます。
■ 知識・経験・実績をアピールしない
■ 囲い込み前提であることを隠している
■ サービスをやめている会社もあった
■ 値引競争はやり過ぎ感があった
■ 不動産業界の競争が激しくなっている
ネットで情報を集めてみたら、不動産屋さん(会社+担当者)を選ばないと、ちょっとリスクが高いサービスになっているかもな…と思いました。でも、ゆめ部長がTwitterやYouTubeでやり取りしている同業者さん(値引サービスしている宅建士)は、みんなマジメで優しい人たちです。値引サービスは、情熱をもってやっている不動産屋さんと、「安かろう悪かろう」な不動産屋さんで大きな差ができているのかもしれませんね。
少しでも参考になれば幸いです!
というわけで今日の記事はここまでになります。最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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