現地内覧時にはじめて知る不動産屋さんの残念な感じ…【購入担当者編】
不動産屋さんのレベルって本当にバラバラです。「おぉーこの人はスゴイ!」と思う人よりも、「これじゃあ、お客さまがかわいそうだな…」と感じる人の方が圧倒的に多いのは本当に残念な感じがします。この記事では、具体的にどんな不動産屋さんがいるのか?ゆめ部長が見てきた人たちを紹介しながら語りたいと思います。
今回は「購入担当者編」です!
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
現地案内時に物件資料の準備すらしていない…
お客様の現地案内が決まると、物件資料や資金計算書などを準備したり、内覧の手配(鍵の貸し出し・居住中なら売主さまの予定確認など)をしなければいけないので、急に忙しくなります。
不動産屋さんの業務の一部を見てみましょう~
内覧物件が空室であれば、鍵の受け取りと返却の予定を立てます。麻布十番のマンションをご案内するために渋谷へ鍵を取りに行き、麻布十番をご案内した後に鍵の返却でもう1度渋谷に行く…ということもあります。
現地にキーBOXが設置してあっても油断はできません。土日は売主業者さんが定休日で電話がつながらないことがあるため、事前に名刺をFAXして鍵の番号を確認しておかなければいけないのです。
居住中の物件ならば、売主さまへ内覧の予約を入れて日程調整を行います。すぐに調整できるとは限らず、数回のキャッチボールが必要なことも…。また、火曜日・水曜日が不動産屋さんの定休日になるため、月曜日に内覧予約が入ると、確定できるのは金曜日になってしまうこともあるのです。
このあたりの事情をわからないお客さまは「なんで内覧予約だけでこんなに時間がかかるんだ!」と怒ってしまいますよね。
鍵の手配や内覧予約を確定できたら、次は案内ルートを考えていきます。駅近のマンション3件であれば楽ですけど、杉並区・世田谷区・中野区の一戸建てを5件となると、どういうルートなら安全なのか、近道はどこなのか、地図を見ながら販売図面をルートに沿って並べ替えたりもします。
内覧時の資料として販売図面・地図・物件資料などを用意し、お話が進む可能性がありそうなら、不動産購入申込書に必要事項をあらかじめ打ち込んで印刷し、住宅ローンの事前審査書類は複数の金融機関を持参します。他にも諸費用概算や毎月の返済プランも作成しておきます。
このように、しっかりやれば内覧準備は大変な作業になります。
だから、事前に案内準備をするのがメンドウなのでしょうね…。準備をなにもしないでご案内している不動産屋さんをよく見かけるようになりました。
先日、ゆめ部長が売却を担当している物件をご案内した営業マンは、販売図面すら持たず、ほぼ手ぶらできていました。販売図面がないため住所がわからず、待ち合わせ時間のギリギリに電話をかけてきて「住所を聞くの忘れちゃいました。現地はどこですか?」と聞くわけです。
もうこの時点で結果は予感できますね。この営業マンじゃあ決められないな…と。
ホントに、怒るよ。
参考記事…
物件情報を把握しないで現地を案内する…
販売図面に記載されている情報くらいはせめて目を通しておかないと、お客さまとのコミュニケーションをとることができません。築年数・間取りの特徴・広さ・駅距離くらいは即答できたほうがいいですよね。これは最低限のことで、少し注意が必要な難物件などであれば、資料をあらかじめ熟読しておくべきだと思います。
ゆめ部長が売却を担当している物件でこんなことがありました。
物件は中古の一戸建てで前面道路が私道。数年前にリノベーション + 増築工事をした結果、建ぺい率と容積率をオーバーした「違法建築物件」です。リノベーションの内容・増築箇所・住宅ローンの審査が通る金融機関・私道の持分や通行掘削承諾など、お客さまへ説明しなければいけないことがたくさんある物件でした。
大手仲介会社の若者から「ゆめ部長が保管している物件資料を内覧前に送ってほしい」との連絡があり、「おっ、やる気があるなぁ」と期待していましたが、現地内覧時、資料に全く目を通していないことがすぐに判明することに…。
内覧時間の10分以上前にみんな集まっていましたので、ゆめ部長が、私道に関すること・ゴミ置場に関すること・近隣に関することなどをお客さまへ説明していました。
そうしたら、若者の営業さんから「前面道路は公道ですか?私道ですか?」という質問が…。いや、今、私道って説明したし…。どう見ても私道じゃん。それに手元にある販売図面・公図を見てもすぐわかるよね??
一緒に来た上席のお兄さんはボーッとしていて、会話に参加すらしてきません。しっかりフォローしてよね。
他にも、リフォーム前後の間取図(before after)を作成して送っておいたのに、お客さまに見せながら説明することもなく、ただ背後霊のようにずーっと後ろをついて回るだけ。無言で付いてくるものだから、お客さまも落ち着いて内覧できない様子でした。カワイソウ。
案内せずに外でタバコ!
建売住宅や空室の物件でよく見るのがこれです。
「自由に見ていいですよー。私は外でお客さまに電話していますから。」と言って担当者がいなくなります。そして、お客様から見えない場所に移動すると、ポケットに手を突っ込んだままタバコを吸い始めるのです。
お客さまに物件の魅力や注意事項を説明しなくていいんでしょうか?自分の仕事をしないだけでなく、サボッているんですからヒドイものですよね。
さらに!タバコはすごく臭いし危険です!!タバコを吸った人が吐く息で受動喫煙の被害にあうわけですから、ご案内中は控えるべきですし、特にお子さんがいる場合は絶対に吸ったらいけません。タバコで臭い車内はNGでしょう。
最近は「タバコを吸わない担当者希望」という問い合わせを見るようになりました。すごく良いことだと思います。
鍵開け運転係でしかない…
イケイケの不動産会社で働く新人さんでよく見るのがこれ。
上司に言われるがままに車で現場を回り、
お客さまがどんなことを言っているのか?
次に何を言えばいいのか?
お客さまが室内を見ている隙をみて上席に電話相談をしているのです。
物件の説明をすることができない新人さんですから、ただ車を運転して、ただ現地の鍵を開けるだけ。目標は…上席が待ち構える店舗にお客さまを連れ帰ること。
これで「成約価格×3%+60,000円」の仲介手数料を払えますか??
最後の締めは三流営業トーク…
現地を内覧した後に聞くのは「三流の営業トーク」らしいです。
「いやー!スゴイよかったですよね!!私も営業歴が長いですけど、こんな素敵な物件1度も見たことありません。今すぐ申し込まないと他の人に取られちゃいますよ。ホント奇跡の物件だと思います。どうしますか?申し込みますか!?」
という営業トーク。
これを内覧した全ての物件で聞かされた…というお客さまがいました。
悪いことは言わずに良いことばかりアピール。そして煽る。
「マイホーム購入で最大の敵は不動産屋だ!」と言われてしまうのも当然かも。
最後に…
マイホーム購入は大きなお買い物になりますから、「あれっ?この人、なんか変じゃない?」と感じたら、他の不動産屋さん・担当者を探すようにしましょう。案内してもらったから断りづらいなぁ…なんて思う必要は一切ありません!
納得できるマイホーム探しをするためには、物件を探すよりも先に、不動産会社と担当者を探して選ぶことをオススメします。
人も物件も良いご縁に巡り合えるといいですね!本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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