不動産売買の仲介手数料を安くする方法を解説します!
仲介手数料の金額「3.3%+66,000円」について、皆さまは、「高い・安い・妥当」のどれだと感じますか?きっと、多くのお客さまが「正直、ちょっと高いんじゃないかな…」と感じているのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、仲介手数料を安くする方法について解説したいと思います!仲介手数料を安くするためには、仲介手数料の値引交渉をする、あるいは、仲介手数料の値引サービスを利用することになります。どうやったら、値引交渉がうまくいく可能性を高められるのか?安心できる値引サービスを見つけることができるのか?について、わかりやすくまとめますので、この記事を最後まで読んで、適正な仲介手数料を納得して支払ってもらえたら嬉しいです。
仲介手数料を詳しく勉強したいなら…
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
仲介手数料を安くする方法|値引交渉 or 値引サービス
仲介手数料を安くする方法を解説する前に、次のケースに該当しないか…確認してみてください。
【1】 大手仲介会社を利用する
【2】 売買の条件が厳しい
【3】 人気物件を購入する
【4】 不動産屋さんに手間暇かけてもらった
上記【1】~【4】のいずれかに該当するのであれば、仲介手数料の値引交渉はNGです。(値引交渉しない方がいいよね…と、ゆめ部長が考えているだけですけど。)この記事のお話は上記4つのケースに該当しないことを前提に進めていきます。
詳細記事…
では、本題に入っていきましょう!!
仲介手数料を安くする方法は…
【1】仲介手数料の値引交渉をする
【2】仲介手数料の値引サービスを利用する
この2つが考えられます。
ここから、値引交渉を通しやすくするコツ、値引交渉を通しやすいかの判断基準、「安かろう悪かろう」な値引サービスに引っかからないためのアイディアを解説していきますね。
安くするアイディア|過剰サービス・保証を削る
仲介手数料を安くしたいなら…
過剰サービスを削る!
過剰な保証を捨てる!
大手仲介会社の売却サポートを見るとわかりやすいので、売却の無料サービスを列挙してみますね。
■ 新聞折込広告・ポスティング
■ 現地販売会開催
■ プロカメラマンによる撮影(VR内覧含む)
■ 現地詳細レポート作成
■ ホームアレンジメント(片付け)
■ ホームステージング(家具設置)
■ 住宅診断 + 瑕疵保険(検査費用負担)
■ 建物保証(最大500万円)
■ 設備チェックと設備保証
■ リペア・ハウスクリーニング
■ 荷物預かり
■ 税理士・弁護士無料相談
■ 確定申告サポート
などなど。
大手仲介会社はサポート内容が充実していますけど、仲介手数料は上限「3.3%+66,000円」で請求されるのが一般的です。
・ムダに手厚いサービス
・使う可能性が極めて低い保証
これ、本当にいりますか?
いらなければ、削りましょう。
削った分、仲介手数料を安くするのです!
大手仲介会社に売却を依頼するなら、仲介手数料の値下交渉はNGというお話は最初にしました。でも、上記のようなサービス・保証を削ってOKだと思えるなら、大手だけが選択肢ではなくなりますよね。中小の仲介会社であれば、仲介手数料は遠慮なく交渉すればいいんです。
不要なサービスと保証は「マイナス(-)」して仲介手数料の値下交渉を通しましょう。あるいは、仲介手数料の値下交渉をする代わりに、必要なサービス・保証を「プラス(+)」してもらうのも良いかもしれません!
安くするアイディア|不動産屋さんと役割分担
仲介手数料を安くしたいなら…
不動産屋さんと役割分担!
自分でやれることは自分でやろう!
なんでもかんでも、不動産屋さんに対応してもらう必要があるのかどうか…考えてみてください。「無料でやってもらえるなら全部やってほしい!」そんな考えをしているから、仲介手数料を上限「3.3%+66,000円」で請求されてしまうのかもしれませんよ。
お客さまが自分でやれることは、具体的にどんなことがあるのか。売主さま・買主さまにわけて見ていきましょう。
売主さまが自分で対応できること
■ 写真撮影
■ 売却で必要な書類の準備
■ 部屋の掃除・小物設置
■ 不具合・キズの補修
■ 現地内覧の立ち会い
■ 空室物件・土地の現場管理
■ お客さま用プレゼン資料作成
部屋の掃除は家族で頑張り、不用品はジモティで売却。不具合の補修はDIYしてもいいし、ココナラで作業してくれる人を募集するのもOK。今はネットで大部分を完結できるわけですから、不動産屋さんに任せる必要はないですよね?それに、自分でやれば、不動産屋さんにバックマージンを抜かれることもありません!
買主さまが自分で対応できること
■ 現地販売会で内覧する
■ 現地と周辺環境を下見する
■ 物件をネットで探す
■ 住宅ローン手続き
不動産屋さんの時間・労力を大きく省けるのはこの4つかな…と思います。少し長くなりますけど、詳しく解説させてください。
まず、現地内覧からお話しますね。
現地を10件・20件・30件・・・100件!!と見たがるお客さまもいます。しかし、こんなにたくさん内覧されてしまったら、時間がどんなにあっても足りません。それに、この時間で他のお客さまとの契約をできたかもしれない…そんな機会損失も生じます。
もし、たくさんの現場を参考のためだけに見たいのであれば、まずは、現地販売会を開催している物件を見学するのはどうでしょうか?それと、室内を見る前に、興味がある物件の街並み・駅からの道・外観だけを先にチェックして物件選別するのもオススメです。
正直、居住中の物件を見た後に「いやぁ~建物は良かったんだけど…街並みがイマイチだったよねー」と言われるとかなり悲しいです。ご案内したゆめ部長だけでなく、相手側の不動産屋さん・売主さまの時間も奪っていることにも意識を向けてもらえたら…と思います。
次は、物件探しです。
インターネットには、販売されている物件のほぼ全てが掲載されているはずです。不動産屋さんから物件紹介されるのを待っているだけでなく、お客さま自身がsuumoなどで物件検索してみてください。世の中に出回っている物件はお客さまが自分で探し、未公開物件の紹介や、オススメ物件情報の提供(物件提案・値下情報)に絞って不動産屋さんを頼るのです。物件を探す作業(物だし=ぶつだし)はかなり時間がかかりますからね…。
最後は、住宅ローンです。
これが最近はやっかいなんです。ネット銀行が増えて金融機関の競争が激化しましたから、お客さまによっては、複数の金融機関でまとめて審査をかけたいと希望します。
都市銀・地銀・信金・ネット銀行…とたくさん審査を行い、結局、Webページで金利が1番安い金融機関を選ぶわけですけど、それなら、最初から条件が悪いとわかっている金融機関に審査をかける必要はありませんよね?金融機関にも迷惑をかけていますし、これに付き合わされる不動産屋さんもたまりません。
自分で住宅ローンを調べて審査を行い、不動産屋さんと情報を共有しながら一緒に手続きを進めることができると、不動産屋さんはかなり楽になります。(連絡を密にしてくれないと逆にメンドウになりますけど…。)
住宅ローン審査を自分でやってみようかな…と思ったら、次のオンラインサービスをチェックしてみてください ⇒「モゲチェック」
なお、自分で住宅ローンの手続きを進めれば「住宅ローン代行手数料」も請求されないはずです。(こんな意味の分からない名目で5.5万円~16.5万円も請求されます。高い会社だと33万円なんてことも…驚!!)
売主さま・買主さまの双方に共通すること
書類の記入や署名捺印・書類の受け渡し・重要事項説明や売買契約などは、不動産屋さんに自宅へ来てもらうのではなく、事務所・店舗へ出向きましょう。「来てもらう」というサービスに仲介手数料を支払うなんてバカバカしい!と気づいてもらえたら嬉しいです。
安くするアイディア|仕事を見極める
仲介手数料を安くしたいなら…
不動産屋さんの仕事を見極める!
仲介手数料の金額については、下記の項目を考慮して、お客さまと不動産屋さんが協議のうえ決められるべきだと考えています。
■ 物件価格
■ 取引難度
■ 期間
■ 労力
■ 不動産屋会社のサービス・保証
■ 担当者のレベル
物件価格が高いなら仲介手数料も高くなります。たとえば、港区のタワーマンション(大手分譲・築浅とします)を契約するのであれば、取引難度は低く、期間は短く、大した労力をかけずに成約できるのに、仲介手数料はすごく高くなるでしょう。
正直、港区タワマンのように物件力が高い不動産であれば、レインズに掲載すれば新人さんでも成約できますから、売主さまが300万円・400万円・500万円もの仲介手数料を支払う必要はないと思うわけです。
「支払う仲介手数料の金額」と「不動産屋さんの仕事内容・サービス内容・担当者のレベル」を天秤にかけてください。「う~ん、高いなぁ…」と思ったら、値引交渉するか、ゆめ部長のように、値引サービスがある不動産屋さんに依頼するのがよいと思います!
仲介手数料値引きサービスの選び方
仲介手数料値引きサービスは次の6つがあります。
【1】 半額の「1.65%+3.3万円」
【2】 無料
【3】 定率制(2.2%・0.75% など)
【4】 定額制(49.8万円・33万円 など)
【5】 報酬交渉制
【6】 キャッシュバック
ずいぶん安いサービスもありますよね…。正直、33万円や0.75%だとゆめ部長は仕事を受けられません。割引サービスの注意点については、次の記事に詳しく書いてありますので、時間があるときにチェックしてくださいね。
参考記事…
ここでは、選び方のポイントだけお伝えします!
■ 仲介手数料が安すぎるなら除外!
■ 会社と担当者を厳選!
仲介手数料が10万円・20万円・30万円では安すぎます。不動産売却であれば、囲い込みリスクが高まりますし、買取業者への売却を狙われるリスクもありますから、絶対にやめておきましょう。
仲介手数料を安くするためには、契約件数を増やしたり、経費を削ったり、業務を効率化したり…こんな工夫が必要なので、不動産売買の経験が5年くらいしかないと絶対にやり切れません。仲介手数料の値引サービスを利用するなら、不動産会社がどんな会社なのか…WebページやSNSでチェック、担当者の人柄や専門性は…メール・電話・資料請求のやり取りを通して把握しましょう。
最後に…
不動産屋さん(不動産会社+担当者)を厳選することにできるだけ多くの時間と労力を投入してください。その不動産屋さんへ「支払う仲介手数料」と「受けるサービス」を天秤にかけて、つり合いが取れるかどうかをチェックすれば、仲介手数料で損をするリスクを大幅に減らすことができると思います。支払う仲介手数料が重くて傾いてしまうなら、仲介手数料を安くすればいいだけです。簡単なお話ですよね!!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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