不動産売却の流れ STEP ⑦ 引渡準備
売買契約が終わると少し疲れを感じる頃ですよね。ちょっとだけ休んで元気になったら、引渡の準備を進めていきましょう。住宅ローン借入銀行への連絡・現地立会・最後のお掃除など、不動産屋さんの案内に合わせて動くようにしてください。
住宅ローン借入銀行への連絡
売主さまが住宅ローンの融資を受けている場合、銀行へ一括返済の連絡をする必要がありますので、簡単な流れを知っておきましょう。(手続きは銀行によって異なります。)
引渡日が確定!
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銀行へ一括返済することを連絡
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銀行との手続き
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住宅ローン返済口座へ入金
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残債引き落とし
↓
司法書士先生が抵当権抹消
これで完了です!!
現地立会い
売買契約は「付帯設備表」「物件状況報告書」に記載した内容で合意したことになりますから、引渡時点で記載内容と異なることがあれば、補修・損害賠償しなければいけないことがあります。
よくあるトラブルを挙げてみましょう…
■ 設備の故障・不具合を認識していなかった
■ 設備の故障・不具合を隠していた
■ 引越してみたらキズ・汚れ・不具合が見つかった
■ 契約後~引渡時に新しいキズ・汚れ・不具合が生じた
売主さまに悪気がなかったとしても、長年住んでいると、不具合だと気が付いていないこともあります。たとえば、床暖房のコントローラーのボタンが壊れているけど、何度か押してみると動くから問題ないと思っていた…ということです。
売主さま:大したことない!コツが必要なだけ。
買主さま:わかっていたら価格交渉していた!
こんな感じでトラブルになるわけですね。
だから、引渡日に近い日程で、売主さま・買主さま・不動産屋さんが現地に集まり、売買契約時の取り決めと異なることがないかを確認するのです。
この時に、室内の採寸、引越業者さんの見積もり、リフォーム業者さんの室内確認などを一緒に行うことが多いので、短くて1時間、長いと3時間以上かかることもあります。
トラブルを防ぐために!
大手仲介会社と契約する場合でも、「付帯設備表」「物件状況報告書」を売買契約の場で記載してもらっているのを見ることがあります。これだと、いくら長年住んでいたマイホームとは言え、売主さまも正しい情報を記載できません!
ゆめ部長の売却サポートでは…
売却活動をスタートする前に「付帯設備表」「物件状況報告書」を作成するようにしています。先に伝えれば「誠実」だと好印象になるのに、後出しにすれば「不誠実」だと悪い印象になってしまい、トラブルの火種になってしまうかもしれませんからね。
各種手続き
買主さまの住宅ローン「本審査」が内定したら、電気・ガス・水道の解約、マンションであれば、駐車場・駐輪場・トランクルームなどの解約手続きを進めましょう。
なお、住宅ローンは「事前審査」と「本審査」に分かれ、売買契約時点では「事前審査」しか通っていないのが一般的です。稀にですけど、「本審査」が否決されてしまい、白紙解除になることがありますので、早すぎず、遅すぎず、手続きするようにしてください。
最後のお掃除
引越後にプロのハウスクリーニングを入れる必要はありませんけど、常識的な範囲内でのお掃除をお願いしています。
引渡が終わり、ワクワクしながら鍵を開けてみたら、埃が積もり、小さなゴミがたくさん落ちていたらどうでしょうか…?せっかく一大決心をしてマイホームを購入したのに、テンションが下がってしまいますよね。
だから、引渡日のちょっと前に、今までの感謝の気持ちを伝えながら、1時間くらいはお掃除してあげてください。
■ クイックルワイパーで床を拭く
■ 雑巾で窓を軽く拭く
■ 玄関・バルコニーを掃く
きっと、お家も喜んでくれると思いますよ!!
よくある質問集(FAQ)
よくある質問をまとめておきます。
質問:契約後にキャンセルになることもあるんですか?
残念ですけど、売買契約が終わってもキャンセルになることはあります。住宅ローン審査の否決・家族の都合・自然災害・特約事項を実現できなかったなど、いろんなケースが考えられます。詳細はこの記事を読んでください ⇒ 契約が解除 (解約・ キャンセル ) になるケースを解説! キャンセルの理由によっては「白紙解除」になり、手付金も返還しなければいけません。万一のリスクを理解しておきましょう。
質問:新居でエアコンを購入することになったので残置できますか?
売買契約時の「付帯設備表」にエアコン「無」とした場合は撤去してください。一応、買主さまへ「残置できますけど…どうしますか?」と聞くことはできますが、思っていたよりも汚れていた、古かった、変な音がする…などトラブルの元になりやすいです。なお、ソファー・ベッド・テーブルなど、ネットで売却しようと思ったけど売れなかったから残置したい…という要望もありますけど、これもダメです。定めがなければ「全撤去が原則」だと覚えておいてください。
質問:ライフラインと火災保険はいつまで加入すればいいですか?
「電気」・「水道」は現地立会時に使いたいですし、リフォーム業者さんが引渡前に再度内覧を希望することがあるため、引渡日の前日までは使えるようにしておいてください。(基本料金は売主さま負担です。)「ガス」は現地立会が終わったら停止しても大丈夫です。「火災保険」は引渡が完了するまでは加入しておくべきです。引渡日の当日で解約するのが良いでしょう。
マイホーム売却の流れ 前回・次回・全体
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