【第4回】片手仲介と両手仲介の基礎知識|違いとメリット・デメリット
片手仲介と両手仲介の違いを知らないと、不動産会社に騙されるリスクが高まります。この記事では、不動産売却で必ず関わる2つの仲介について分かりやすく解説します。
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片手仲介とは
片手仲介とは、異なる仲介会社が売主さま担当・買主さま担当に分かれて売買契約をサポートすることです。
売買契約が成立すると、ピンクの仲介会社は売主さまから、ブルーの仲介会社は買主さまからそれぞれ仲介手数料を受け取ります。
第3回で解説したレインズに登録した結果、他社の不動産会社が買主さまを見つけた場合は、この片手仲介という形になります。
両手仲介とは
両手仲介とは、1社の仲介会社が売主さま・買主さまの両方を担当して売買契約をサポートすることです。
売買契約が成立すると、グリーンの仲介会社は、売主さま・買主さまの両方から仲介手数料を受け取ることができます。
SUUMOや自社Webサイトを使い、自社で買主さまを見つけられた場合は、両手仲介になります。
両手仲介のメリット
両手仲介には2つの大きなメリットがあります。
1. 高い成約率が見込める
物件の特徴や現地の状況を知り尽くした売主さまの担当者が買主さまに直接アピールできるため、スムーズな成約につながりやすいと言えます。
2. 手続きが効率的に進む
売主さまと買主さまの希望をヒアリングしたうえで契約条件をまとめ、必要書類の収集、スケジュール調整まで一貫して効率的に進められます。
両手仲介のデメリット
一方で、両手仲介には2つの重要なデメリットがあります。
1. 囲い込みのリスク
不動産会社が両手仲介を目指すために売却物件の情報を隠してしまう可能性があります。これは「囲い込み」と呼ばれる行為で、売主さまの売却活動に大きな影響を与える可能性があるため、第5回で詳しく解説します。
2. 売主さまだけの味方にはなれない
高く売りたい売主さまと安く買いたい買主さま。利益が相反するため、どちらかを上げれば相手方が下がってしまい、シーソーのような感じになってしまいます。だから、売主さま・買主さま両方がお客さまとなる両手仲介では、中立的な立場を取らざるを得ないのです。
まとめ|片手仲介・両手仲介3つのポイント
1. 片手仲介は、異なる不動産会社が売主さま・買主さまを担当する
2. 両手仲介は、1社が両方を担当する
3. 両手仲介にはメリット・デメリットがあり、特に囲い込みには注意が必要
— name (@yumebucho) YYYY年MM月DD日
