不動産には不思議な「ご縁」がある!
不動産取引の仕事をしている中で 「不動産はご縁だから…。」というフレーズを聞くときは、 お客さまが購入をためらっていることが多いものです。
風水とか・霊感とか・ご縁とか…。不動産屋さんは「そういうのやめてよ~」と言いますけど、ゆめ部長は「ご縁」というものが存在すると思っています!
今日はそんなお話です。
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
不動産取引の現場で「ご縁」はご主人が逃げたいときに聞くフレーズ…
不動産取引の最前線で「ご縁があれば…」というフレーズを聞くときは、ご主人が住宅ローンを組むプレッシャーから逃げるために言っていることが多いと思っています。
■ 金額が大幅に下がることがあれば…ご縁があるってこと!
■ 1か月後まで売れ残っていれば…ご縁があるってこと!
■ 来月の金利が下がるなら…ご縁があるってこと!
などなど…。
「ご縁」は待っているだけで掴めるものではなく、自分で行動するからこそ掴めるものだと思いますけど、このフレーズを多用する人って、とにかく神様が突然プレゼントを送ってきてくれると信じているような気がします。
買わないけど、家族みんなで新規物件を見に行くのは大好き。不動産屋さんからすると、正直、かなりの困ったちゃんですね。10年経っても買わず「賃貸 VS 売買」は「賃貸の勝利!」とか言っているのでイタイです。
とは言え、住宅ローンのプレッシャーが大きくのしかかり、不安になるのは理解してあげて欲しいところです。大病を患ったり、パワハラにあったり、もしかしたら…リストラされてしまったり。それでも、家族を守っていかなくてはいけませんからね。
真剣に考えるからこその悩みは理解したいと思っています。
今回の記事とは関係ない話で脱線しそうなので、続きは次の参考記事を読んでみてください!
参考記事…
ご縁を感じた不動産取引事例をご紹介します!
先ほどリンクを貼っておいた「購入の決断ができないのは圧倒的にご主人!お互いを思いやる気持ちが解決策」で書いた案件をご紹介します。
ゆめ部長がこのお客さまと初めてお会いしたとき、既に数年間マイホームを探し続けていました。奥さんが「もう、ここでいいじゃない。」と言っても、ご主人がなかなか決断できず「マイホーム探しが長期化してしまった…」とのことでした。
今まで見てきた家は、実は物件自体が気に入らなかったのではなく「住宅ローンを組むのがプレッシャーで…」というのがご主人の本音でした。だから、その責任から逃れたいという意識から、物件の悪いところを探していたのです。
しかし、そんなご主人も逃げ場がなくなる物件がついに出てきてしまいました。
はじめてその物件をご案内したときは、古いアパートを解体したばかりで更地の状態。金額は希望よりも全棟500万円以上は高い物件でした。
価格が高いだけあって物件の条件は最高!
■ 南道路に接道して陽当良好!
■ 交通量が少なく静かな住環境
■ 1階に和室+LDKの4LDKの間取り
こんな魅力的な物件をご案内したときに、ご主人から言われたのが…「A号棟が500万円下がったら最有力候補で即決だね。]という言葉。
A号棟は隣地に空スペースがあって条件が1番良いから先に売れるだろうし、そんな値下がりはしないだろうな…と、思っていました。
しかし!これがご縁の力だと思うことがおきます!!
建物完成が近づくにつれ、なぜかB号棟・C号棟が先に成約し、A号棟が最後まで売れ残ったのです!そして、A号棟は金額を段階的に値下げし、最終的には希望の500万円引きになってしまいました(驚!)
なんで1番条件がいいA号棟が売れ残ったのか…今でも疑問です。
「ここまで下がったなら、今度こそ買えるよね!」とご主人に話しかける姿から、奥さんが期待に胸を膨らませているのが伝わってきました。
ところが…。希望の金額に下がったにもかかわらず、なぜかご主人が最終決断してくれません。「買いたいけれど、決断ができない。もう1つ後押しになる理由が欲しい。」つまり…価格がもう少し下がれば今度こそ決断するけど、下がらないならご縁が無かったということだから諦めると。
ここまできてもまだプレッシャーから逃げようとするご主人。
正直、一生買えない人なのかも…とゆめ部長でさえくじけそうになりましたが、「住宅ローンをずっと払っていくのは俺なんだ!!」と強い口調で話すご主人を見たとき、頑張って貯めた預金残高が一気になくなり、4,000万円もローンを組むことになればプレッシャーも感じるはずだよな…。逆に責任感があるマジメな人なんだ。とご主人の気持ちも理解できました。
でも、奥さんは本当にマイホーム購入を強く強く望んでいて、いつまでも買えないことが可哀そうに感じられました。
最後の1棟で500万円も値下がりしているのに、ここからさらに100万円の価格交渉をするという状況。ゆめ部長も売主の不動産会社に話をしづらく相当に悩みました。
値下げをしてほしい理由をいろいろ考えて交渉をスタートしたところ、「決算期が近づいてきているから、引渡時期を月末に合わせてくれて、すぐに契約できるなら価格を下げることも検討しますよ。」との話が…。
これは、もう、本当に、引かれ合う強い「ご縁」があったとしか思えませんね!!
この結果をご主人に報告したところ、もう逃げられなくなったのでしょう。「妻もわいそうだから…」と、ついに不動産購入申込書にサインをしたのでした。
奥さんから「最後まで付き合ってくれてありがとう。マイホームを買えたのは本当にゆめ部長のおかげです!」と嬉しそうに言われたとき、かなり我慢してご主人を立てていたんだろうな…と思いました。
ご主人の気持ちを奥さんはわかっていたけど、ご主人は奥さんが隠していた強い気持ちに気づいてあげられていたのかな…?ということがすごく気になったのを覚えています。
お互いを思いやる気持ちがうまく伝われば、もっと早くマイホームを取得できたのかもしれませんね。
おしまい。
追記…
この事例は耐え続けてきた奥さんにご縁があったのだと思います。奥さんは決断してくれないご主人に耐えながら、諦めずに探し続けたわけですからね。この努力が実を結んだのでしょう!
マイホーム探しを頑張る人には「ご縁」がある!
この案件は仲介手数料無料で購入をサポートしましたから、仕事量に対する報酬はちょっとだけ微妙な感じでした。でも、引渡後にお会いしたとき、奥さんからはすごく感謝され、 ご主人も嬉しそうにお子さんと一緒に洗車しているのを見たとき、 最後まであきらめなくて良かったなぁ~~~と、心の底から思いました♪
お会いした際にマイホーム購入の裏側を教えてもらいました。
実は、奥さんだけでなくご主人も、何度も何度も何度も現場を見に行ったそうです。
1人で散歩しながら見に行ったり、家族のみんなで見に行ったり、両親と一緒に見に行ったり、まだ売れていないかな…と気になって立ち寄ってみたり…。会社帰りに夜の雰囲気を見に行き、買い物の帰りに遠回りして見に行ったり。
これだけ何度も来てくれたら、購入した家だって「この人たちに住んでほしいなぁ~」と思ってくれたに違いありません。家とファミリーが磁石のようにひかれあい、ご縁につながったのだと思います!(奥さんの磁力が圧倒的に強いww)
ご縁を掴むには待っているだけではダメ。現場を見に行き、家族で話し合い、他の懸念事項を払拭しておく。こういう努力をするから、ご縁に巡り合えるのでしょうね。
努力しないで幸運が降ってくると思っている人には、ご縁の力が働きません。何もしないでボーッとしているだけなのに「ご縁があれば買います!」という人は、正直言いますけど「嫌い」です。その人のために使った時間がムダになるのは絶対に避けたいと考えています。
最後に…
ご縁に巡り合う努力をするなら、ご縁の力を信じて良いと思います。
何もしないのに「ご縁があれば1,000万円下がるはず。」なんて言っている人には、「喝!!」ですね。
この事例のように夫婦で話がこじれて困っているなら、不動産屋さんと相談する時間を取りましょう。マイホームを購入する目的から一緒に考え、不安に感じることを1つ1つ解決していけば、問題は解決していくものです。問題は意外と簡潔で単純だったりします。
この記事では購入のお話をしていますけど、売却でも同じことが言えます。ゆめ部長はお客さまの不安も喜びも共有したいと思っていますので、お困りでしたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
【注意】
物件の内容、お客さまとお話した内容は、一部変更しています。この点、ご了承ください。
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