大手不動産会社の「顧客名簿」「ウェイティングリスト」に頼って不動産を売却すると損する可能性大!?
大手不動産会社のブランドには安心感がありますから、不動産を売買するなら「1度問い合わせをしてみようかな…」と、誰もが検討すると思います。実際、多くの売主さまが「大手にはたくさんの顧客が登録しているはずだ!」と期待して売却のサポートを依頼しているみたいです。
しかし!この考えには「ちょっと待った!」です。
顧客名簿・ウェイティングリストなどは、今の不動産取引では役に立たないと断言します。それどころか、「両手仲介を狙った囲い込み」をするために使われているため、ハッキリ言って害悪でしかありません。
この記事でしっかり解説しますので、一緒に勉強しておきましょう!
ブログ執筆:上級宅建士「ゆめ部長」
不動産会社の顧客名簿・ウェイティングリストとは…
不動産屋さんにマイホーム購入の相談や物件の問い合わせをすると、皆さまの個人情報と購入希望条件が「顧客名簿」へ登録されます。
店舗を訪れて面談したり、オープンハウスの現場を見に行くと、「顧客カード」の記入をお願いされますよね。これがリスト化されて不動産屋さんが保管しているわけです。なお、メールや電話での問い合わせの場合は、営業スタッフが皆さまの希望条件を顧客カードに記入しています。
「ウェイティングリスト」というと、大手分譲のブランドマンションやブランド戸建てへ問い合わせをしたけど、予算などが希望条件に合わなかった場合に、他のエリアで新規分譲されたり、中古物件として流通するのを待っている…というのがゆめ部長のイメージです。
ブランドを気に入っているわけですから、購入意欲は高そうですね。
「顧客名簿・ウェイティングリスト」のメリット・デメリット
大手不動産会社はブランドを生かした「集客力」も強い武器です。圧倒的な集客力で顧客情報を集めていますから、保有している顧客名簿は頼りになりそうな気もしますね。
大手の営業マンはこの点を強調して「弊社にお任せいただければ、数多くの登録顧客へアプローチできるため、良い条件ですぐに売却できます!!」とアピールしてくるでしょう。
ここでメリット・デメリットを考えてみると…
メリット
■ コッソリ売却することができる
■ 「未公開」というキーワードに弱い人には効果あり
■ 大手が相手を見つけてくれるという安心感がある
という感じでしょうか。
まぁ、メリットがないとは言えないですね。
デメリット
■ 両手仲介のため不動産屋さんが自分だけの味方にならない
■ 情報を拡散できないため検討してくれるお客さまが少ない
不動産屋さんは契約できればOKなので、
売主さまが安く売って損をしようと、
買主さまが高く買って損をしようと、
全く気にしていません。
顧客名簿・ウェイティングリストを使って売買契約をするということは、その不動産会社が囲い込みをして両手仲介をするということです。
本当に、これでイイんですか???
では、次に、ゆめ部長の主張をお話します。
参考記事…
不動産はもっと高値で売却する方法がある!
ゆめ部長が1番主張したいのは…
「顧客登録・ウェイティングリスト」に頼らず、もっと早期・高値で売却する方法がある!ということです。
不動産取引19年の経験から断言します!
高値売却で最重要なことは「情報を拡散すること」です!
なぜなら、物件情報をしっかり拡散することができれば、物件情報を収集するためにアンテナを張っているようなお客さまには必ず情報が届くからです。
アンテナを張って積極的に情報収集しているお客さまは、自分でスーモ・ホームズ・アットホームなどのポータルサイトだけでなく、大手の自社Webページをチェックしていますし、複数の不動産屋さんへ顧客登録しています。
「情報を拡散する」=「物件情報の囲い込みをしない」わけですから、レインズ(不動産屋さんのネットワーク)を通して物件情報は必ず届きます。
つまり、物件情報をしっかり拡散するということは、大手の「顧客登録・ウェイティングリスト」も含めたお客さまをターゲットにできるということですね!
物件情報拡散で重要なことは2つ!
1つ目
レインズを通して不動産屋さんのネットワークを活用すること。
2つ目
スーモ・ホームズ・アットホームなどのポータルサイトへしっかり情報を登録すること。特にスーモは最重要で外すことはできません!
【余談】顧客名簿の “ 裏話 ”
「1度問い合わせをしただけで、いつまで連絡してくるんだよ!」と、怒っている人…悩んでいる人…いませんか?
実は、顧客名簿に1度登録されると、削除依頼があるまでは名簿から情報を削除してくれません。(ゆめ部長が勤務していた会社は定期的に情報を削除していました。)
なぜか…わかりますか?
理由は「新人の練習台」として利用しているからです。
新人が電話をすると、しつこすぎるので、やっぱり怒られます。普通なら、怒られたから情報を削除しようと思いますよね?でも、この新人は情報を削除しません。なぜなら、自分が電話しないようにすれば怒られないから、他の人が電話しても知ったこっちゃない!と考えているみたいです。
新人時代に「どうせ買わない客だから、別に失敗してもいいよ。練習だと思ってガンガン電話しろよ!」なんて言われた記憶が蘇えってきたぞ…(涙)
もっと暴露すると、顧客名簿を使い、売れない営業マンに「罰ゲーム」として電話させているのを見たこともあります。「イヤでしょ?辞めれば!?」という会社からのプレッシャーがすごかったですね…。
ちょっと古い話だから、少しは改善されたのかな?
いや、悪化しているかもしれないな…。
最後に…
「顧客名簿・ウェイティングリスト」がすごく有効だった時代もあると思いますが、今は情報が溢れている時代です。マイホームを探しているお客さまは、インターネットを有効に活用し、効率的に情報収集することに慣れていますから、「狭い市場」ではなく「広い市場」で不動産売却を行うべきだと断言します。
不動産は「個別性」が強く「代替性」が低い商品ですから、情報を拡散させ、うまく競争を起こすことで高値成約を勝ち取れる可能性が高いのです。
ぜひ、正しい売却活動を通して、納得のいく取引を実現してくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
参考記事…
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