不動産売却の流れ STEP ④ 媒介契約
媒介契約とは、不動産屋さんへ不動産売却サポートを依頼するための契約です。媒介契約の種類・仲介手数料・サービスの内容・契約解除の取り扱いなど、しっかり不動産屋さんから説明を受け、納得できたら媒介契約を締結して販売スタートです。
3つの媒介契約
媒介契約には次の3種類があります。
■ 「専属専任」媒介契約
■ 「専任」媒介契約
■ 「一般」媒介契約
大きな違いで分けると、1社の不動産屋さんにしか売却を依頼できない「専任」と、複数の不動産屋さんへ同時に売却を依頼できる「一般」の2つになります。
「専任」はさらに2つに分かれます。自分で買主さまを見つけても不動産屋さんを通して取引しなければいけない「専属専任」と、自分で買主さまを見つけたら不動産屋さんを排除して取引できる「専任」です。
このように、売主さまが、自分で見つけた買主さまと直接契約することを「自己発見取引」と呼びます。なお、自己発見取引は一般的には行われていません。理由は2つ。1つ目…不動産取引のプロのサポートなしで契約するためリスクが高い。2つ目…買主さまが住宅ローンを利用する場合、銀行は不動産屋さんが作成した重要事項説明書を求めるため。
自己発見取引が行われることがほとんどないため、専属専任媒介で契約する不動産屋さんは少ないです。売主さまは「専任媒介」or「一般媒介」で選べばOKです。
特徴をまとめると…
専属専任 | 専任 | 一般 | |
重複依頼 | ×(1社だけ) | ×(1社だけ) | ○ |
自己発見取引 | × | ○ | ○ |
契約期間 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
レインズ登録 | 5営業日以内 | 7営業日以内 | 義務なし |
媒介報告 | 1週間に1度 | 2週間に1度 | 義務なし |
売主さまの拘束力が強いのは次の順番です。
専属専任 > 専任 > 一般
売主さまを強く拘束するわけですから、同様に、不動産屋さんも「一般」より「専属専任」の方が責任・義務が強くなります。
媒介契約の種類ごとの「メリット」・「デメリット」をもっと深く勉強したい!そんな勉強熱心な人は次の記事をどうぞ ⇒ 「一般」「専任」「専属専任」どれがオススメ?
媒介契約書の記載事項
媒介契約書には下記の内容が記載されています。しっかり確認して納得できてから媒介契約を締結しましょう。
■ 仲介手数料
■ 仲介手数料以外にかかる費用
■ 契約期間と更新
■ 解約・違約金
■ 不動産屋さんの業務内容・義務・約束
特に、仲介手数料は納得できるかよく考えてください。「成約価格×3.3%+66,000円」は法定された「上限」なので交渉するのはOKです。
なお、媒介契約は2部作成して、売主さま・不動産屋さんがそれぞれ原本を保管します。媒介契約は売主さまが日付・住所・氏名を直筆のうえ押印してください。契約時に本人確認として、権利証(または登記識別情報通知)・運転免許証(顔写真付きの本人確認資料)・住民票・印鑑証明書を用意してもらえるとありがたいです。
ゆめ部長との媒介契約
ゆめ部長の売却サポートは売却プランによって媒介契約が決まっています。
【1】真っ直ぐ売却プラン
「専任媒介契約」限定になります。
専任媒介 | |
重複依頼 | NG |
自己発見取引 | OK |
契約期間 | 3ヶ月 |
レインズ登録 | 翌日~1週間くらい |
媒介報告 | 2週間に1度 |
一般媒介契約にした場合、ゆめ部長は「タダ働き」になるリスクがあります。売主さまの高値成約を願い、他社さんよりも販売準備に時間と労力をかけていますから、報酬が0円(調査費用・人件費などは全て赤字)になるリスクは負えません。ゆめ部長を信頼してくださる売主さまのために全力サポートしたいと願っています!
【2】0円売却プラン
「一般媒介契約」限定になります。
一般媒介 | |
重複依頼 | NG |
自己発見取引 | OK |
契約期間 | 3ヶ月 |
レインズ登録 | 翌日~1週間くらい |
媒介報告 | 2週間に1度 |
0円メソッドは囲い込みをします。その代わりに、売主さまの仲介手数料を無料=0円にできる売却プランです。専任媒介契約にすると、レインズへの登録義務があるため、囲い込みできなくなってしまうため、一般媒介契約を利用します。
参考記事…
よくある質問集(FAQ)
よくある質問をまとめておきます。
質問:一般媒介を勧めるYouTubeや漫画があるのですが…?
不動産取引の現場を知らない人の意見だと断言します!YouTube・漫画・住宅情報誌・FP・一括査定サイトへ誘導するアフィリエイトサイトなどで一般媒介をオススメしていますよね。おそらく、「不動産屋さんに騙されないために1社に任せたらダメなんですよ!」という注意喚起をすれば、なんとなく良いこと言っている感じになるからだと思います。ゆめ部長は「良い不動産屋さんを見つけ、信じて、一緒にガンバル!」ことをオススメしたいです。見つからないときは「妥協案」として3社と一般媒介を締結するのはどうでしょうか?
質問:一般媒介だとサポートしてもらえませんか?
ごめんなさい。他社の不動産屋さんへ重複して依頼したい場合、売却サポートは完全にお断りしています。ゆめ部長のWebページ・YouTubeを見たら「なるほど!ゆめ部長の売却サポートなら1社だけでも大丈夫だね!!」と納得してもらえると信じています。
質問:3ヶ月以内に解約してもいいですか?
やむを得ない事情がなければ3ヶ月は販売を継続させてください。「1ヶ月だけお試しで…」との要望をもらうことがあるんですけど、気軽に販売するほど手を抜いていませんので、お断りしています。
マイホーム売却の流れ 前回・次回・全体
“不動産の「悩み・不安・怒り」を解消するぞー✨ のお役立ち情報をツイート ✅ホンネで語るよ ✅業界の裏側…コッソリ教えるよ ✅役立つ知識を集めて発信するよ ✅さんへ優しく解説するね ✅ガンバル不動産屋さ…
— name (@yumebucho) YYYY年MM月DD日